グループ年商80億円! DREAM ON人事部長に聞く、 面接は「即戦力より人間力」を見る理由
「大好き経営」と「ありがとう返し」。効率化とは無縁の温かみある文化
DREAM ONの強さは、こうした「人間力」を個人の資質に頼るのではなく、日々の強固な仕組みとして落とし込んでいる点だ。 毎日、営業前のミーティングや終礼では、単なるオペレーションの確認だけでなく、「こういう人になろう」というメンタル面の講義や、接客のロールプレイングを必ず実施する。
「会社の文化として、『ありがとう』と言われたら『ありがとう』を返そうね、という『ありがとう返し』の文化があります。それ以外にもいろいろなことを仕組みにしていて、例えば全員ニックネームを決めるルールがあるとか。そのニックネームで呼び合うことを、営業中でも徹底するとか。返事を揃える、無視をしない、陰口・愚痴を言わないなど、大事な10項目があります。最初の面接で、『うちはこういう勉強会などをやるから、苦手だったらうちじゃない方がいいですよ』という話をしていますね」
一見すると基本的なルールのようだが、これを1,200名規模の企業で日常のコミュニケーションレベルまで落とし込んでいるケースは少ない。同社には店長への役職手当がないというが、それでも若手店長たちが自発的に売上記録を更新するには、この「承認し合う文化」が欠かせないようだ。
「『これだけがんばったからお給料がこれだけだよ』とお金でモチベーションを上げると、お金で離れていってしまいます。みんな『一緒に働く仲間が好き』『お店が好き』『飲食店が好き』という『好き』という部分を大事にしています。社長がよく『大好き経営』と言っている考えで、そっちの方がみんながんばれるんですよ」
新卒社員にも、あえて下積み期間を短くし、8時間のうち4時間はピザやパンケーキを焼く練習に充ててメインポジションを早く経験させることで、「飲食の楽しさ」を真っ先に教えるという。
DREAM ONが圧倒的な強さを誇る理由は、スキル以前に「素直さ」という人間力を持った人材を採用し、仲間を思いやる教育を徹底しているからに他ならない。飲食店で働くにあたって、料理の腕や効率化のスキルも当然大切だが、チームで働くからこそ、まずは周囲への関心や素直な姿勢といった人間力が不可欠なのだ。
最後に、今後さらに輝きたいと願う飲食店経験者に向け、鵜飼氏からメッセージをいただいた。
「いろいろな外を見て、いろいろなお店に行って、成功している人の話を聞くとか。出会う人で変わると思うので、どんな人に出会うかが大切だと思います。DREAM ONで活躍する中途社員には30代、40代、50代から入社した方もいますし、素直さと成長したい気持ちがあればいくらでも輝けますよ」
今一度、自身の「素直さ」を見つめ直し、外の世界へ目を向けること。その一歩が、自身のキャリアをさらに大きく広げるきっかけになるはずだ。
株式会社DREAM ON
創業/1963年(設立は2018年)
売上高/約80億円(2025年度実績/グループ連結)
従業員数/1,200名以上(社員約200名程度)
事業内容/飲食店運営、コンサルティング、店舗デザイン、FC展開・独立支援
新卒定着率/90.0%(2023年度実績)













