本当に予約できる!? Googleアシスタントで予約して『スシロー』に行ってみた
右手前から時計回りに、エリア限定の「光りもの3貫盛」「大トロ」「エンガワ」「マグロ赤身」
皿のRFIDタグ(ICタグ)でも管理
『スシロー』は予約システム以外にも最新のテクノロジーを導入している。RFIDタグもその一つだ。これを皿に装着すると、一つひとつの皿を個別管理できる。
個別管理でどんなメリットがあるのかというと、売れ筋商品をリアルタイムで把握し、それを需要予測に生かすことができるのだ。また、皿がレーンを何メートル回ったのかという移動距離も収集可能。例えば、マグロなら350メートル以上で廃棄といった、ネタごとに鮮度の判断基準を設け、商品の質をコントロールしている。
皿の下に付いているが、特に重さもなく気づかない
お会計はセルフで!
そろそろおなか一杯かなと思い、モニターの会計ボタンを押す。すると店員が来て、食べた皿を集計した後、「お会計札」を渡してくれる。レジ横にあるセルフレジにお会計札のバーコードをかざすと、金額が表示され、そのまま支払うことができる。
渡されたお会計札
もちろん隣のレジで店員に会計をしてもらうこともできるが、店員が不在だったり、ほかの客が並んだりしていることも多いので、セルフレジが設置されているのはありがたい。
レジ横にあるセルフレジ
効率化の見本となる、『スシロー』の最新テクノロジー
今回、『スシロー』で予約から来店までの一連の流れを体験してみて、ほかの回転寿司チェーンとは異なるテクノロジーがいたるところに導入されていることに気づかされた。「Google アシスタント」を活用した予約受付はまだ開始されたばかりだが、2002年から導入しているRFIDタグによる個別管理では、廃棄量が1/4に減るなど確実に効果が現れている。また、6月26日にリニューアルオープンした『スシロー 伊丹荒牧店』では、すしが回るレーンの上部にカメラを設置し、客が取った皿の情報を自動集計する仕組みを導入。店員が皿を数えなくても自動的に会計金額がわかるようになるという。
慢性的な人手不足が続く飲食業界は、『スシロー』のようにテクノロジーの力を用いて省力化を図ることが必要不可欠だ。大手チェーン店だからこそできる大胆な改革かもしれないが、個人店でも費用を抑えながら業務効率化を図ることはもちろん可能である。ぜひできることから始めてみてはいかがだろうか。
『SUSHIRO 五反田店』
住所/東京都品川区西五反田1-3-8 五反田御幸ビルB1F
電話/03-5436-8146
営業時間/11:00〜23:00、土日10:30〜23:00
定休日/なし
席数/43
