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飲食店の集客は「Googleマップ」で効率よく。MEO対策の秘訣を『コンロ家』に聞く

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インターネットによる集客はなんと8割

『コンロ家』では、なぜMEO対策に力を入れるようになったのだろうか。その理由について蒲池氏は次のように説明する。

「グルメサイトに頼らなくても繁盛している居酒屋は腐るほどあります。だけど、うちはそうじゃないんです。インターネットを通じた集客が約8割にも及びますから。店によってはアルゴリズムに左右されてガクッと客足が遠のく場合もあります。だからこそ、気を引き締めないといけないなという話をしているところです」

そうした危機感の先にMEO対策もある。現在、本店の代々木店をはじめ、いくつかの主要店舗で、「地名+居酒屋」と検索すればGoogleのトップページに地図とともに表示される。トップに表示されるかどうかで集客にも違いが出ると蒲池氏は話す。では、上位表示されるためにどのような対策を取っているのだろうか。

「代々木 居酒屋」で検索すると上位にコンロ家が表示される

「『Googleビジネスプロフィール』の情報を充実させてきました。お客様に『ぜひ口コミを書いてください』とお願いしたこともあります。でも最初からMEO対策を考えていたわけではありません。店をオープンしたばかりで知名度がないから、少しでもネットの情報を充実させるために Googleビジネスプロフィールに情報を記入していたんです。それがMEO対策として功を奏したという形です。当時はMEO対策自体あまり知られていなくて、ライバルが少なかったから大きな効果を上げられたんだと思います」

「Googleビジネスプロフィール」の設定を自分自身で行うのは無料である。それも個人店としては嬉しいポイントだが、蒲池さんは“無料”という言葉に首をひねる。

「広告を出さずに実力でお客様を引っ張ろう、良いものを作れば繁盛する、そういう考えを持っている飲食店は多いでしょう。しかし、お金をかけない集客には例外なく時間がかかります。飲食は利益率が少ない業態なので有料広告に抵抗を持つ気持ちはわかるのですが、良いものを作ることと商品を知ってもらうことはベクトルが全く違います。まずは認知が先。その上でナンバーワンになるようなコンテンツを作ることが大切だと思います」

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逆井マリ

ライター: 逆井マリ

フリーライター。音楽、アニメ、ゲーム、グルメ、カルチャー媒体などに取材記事を執筆。現在の仕事に就く前に、創作居酒屋、イタリアン料理店での業務経験あり。写真は大好きなアイスランドで撮影したもの。