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飲食店はテイクアウト・デリバリーに商機。新型コロナ影響で「巣ごもり消費」広がる

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写真はイメージ。画像素材:PIXTA

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外出を自粛する人が増えている。外食を控える動きも広まり飲食店は大きな打撃を受けているが、一方で「巣ごもり消費」の需要が高まっており、テイクアウトやデリバリーが好調だ。

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デリバリーなどを利用し、家で食事を楽しむ「巣ごもり消費」が増加

3月、4月は宴会シーズンだ。飲食店にとっては団体客が見込める繁忙期のはずだが、今年は新型コロナウイルスの影響により宴会を自粛する動きが広まり、予約キャンセルが相次ぐ事態となっている。また、感染を防ぐために外出を控える人が増えており、いつもより活気を失っている繁華街もみられるようになった。

そんな中、「巣ごもり消費」の傾向が強まり、テイクアウトやデリバリーの需要が高まっている。「巣ごもり消費」とは、ネット通販やデリバリーなどを利用し、外出をせずに食事を楽しむなど、家の中のみで消費を完結すること。巣にこもるひな鳥の姿に例えた言葉で、2008年のリーマンショックによって国内外の景気が急激に悪化した頃から広く使われるようになった。

写真はイメージ。画像素材:PIXTA

キャンセルはあるものの、前年を上回る売上の飲食店も

自宅で食事をする人が増えたことにより、スーパーではカップ麺やパスタ、電子レンジで簡単に調理できるものやレトルト食品などの売上が増加。一方で飲食店が提供するテイクアウトやデリバリーの需要も高まっており、宴会のキャンセルに伴う売上の減少はあるものの、それをしっかりと補えている店もみられる。

感染が収束するまではこうした状況が続くとみられているが、いつおさまるかの見通しは立っておらず、長期化した場合、さらにテイクアウトやデリバリーの需要が拡大することは間違いない。飲食店はイートイン以外の販路も活かしつつ、売上を確保していきたい。

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上條真由美

ライター: 上條真由美

長野県安曇野市出身。ファッション誌・テレビ情報誌の編集者、求人ライターを経て独立。インタビューしたり執筆したり、平日の昼間にゴロゴロしたりしている。肉食・ビール党・猫背。カフェと落語が好き。