忘年会の店選び、75.7%が「感染防止対策」重視。三密避け夕方開催を望む声も

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新型コロナウイルスの感染拡大により私たちの日常は大きく変化した。新しい生活様式が定着し多くの店舗が感染防止対策をとるようになった中、もうすぐ飲食業界は書き入れ時である年末を迎えようとしている。
日本フードデリバリー株式会社は、昨年までは当たり前のように行われてきた忘年会も形を変えるのではないかと考え、同社のフードデリバリーサービス「くるめし弁当」「シェフコレ」の会員を対象に、ウィズコロナ時代の忘年会について意識調査を実施。今回はその結果をご紹介するので、忘年会の準備を始めた飲食店もこれから始める飲食店も、ぜひ参考にしていただきたい。
調査時期:2020年10月7日~10月13日
調査対象:全国、20歳以上の「くるめし弁当」「シェフコレ」会員(男女852人)
詳しい調査結果はこちら(PDF資料)
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忘年会に参加したくない理由、「新型コロナへの感染が不安」が88.6%
まずは、忘年会の参加による新型コロナウイルスへの感染リスクについて聞いた。54.1%と半数以上が感染リスクは「高まる」と回答。多くの人が従来の忘年会の様式では感染リスクが高いと考えていることがうかがえる。

約半数の人が、感染リスクが高まると回答
「今年、職場の忘年会が開催された場合に参加したいか」という質問では、「参加したくない」が24.6%で、「どちらかと言えば参加したくない(36.9%)」と合わせると6割以上が消極的であることがわかった。その理由については、88.6%が「新型コロナウイルスへの感染が不安だから」をあげている。

「参加したくない」は24.6%

「忘年会に参加したくない」と回答した人の88.6%が、その理由として「新型コロナウイルスへの感染が不安だから」と答えている
開催を希望する場所に「オフィス」「オンライン」も
忘年会を開催するのに望ましい時間帯を聞いたところ、就業時間内(午前中・ランチタイム・夕方)の開催を望む人と終業後の開催を望む人の割合はほぼ半々で、時間の長さは82.2%が「2時間未満」の回答を選択した。

就業中の開催を望む声も47.2%と多い

「2時間未満」の開催を望む声が8割以上
開催するのに望ましい場所については、1位が「飲食店(44.8%)」、2位が「オフィス(33.7%)」、3位が「オンライン(24.6%)」。年代ごとに見てみると、20代・30代では「オフィス」と答えた人の割合が最多で「飲食店」を上回る結果に。40代以上は「飲食店」が最多となった。

忘年会の開催場所の希望としては、飲食店が1位で44.8%

20代・30代は「オフィス」での開催を望む声が多い
上記回答の理由を一部抜粋でご紹介する。
■「飲食店」と回答した理由
「準備等手間が最小限となる為」
「今時の飲食店は感染症対策がしっかりされていると思うし、お店を応援したいから」
「衛生対策など実施している店舗を選択すれば、コロナ感染のリスクも低減できるのではないかと思う」
食事の手配が必要ないことや十分な対策を行っている飲食店であれば感染リスクが低いという意見が多く、また飲食店の売上に貢献したいとの声もあった。
■「オフィス」と回答した理由
「限られた人との接触になるので、感染リスクも抑えられる。移動もなく、出費も無駄なく控えることができるので好ましい」
「場所を移動するストレスが無いのと、途中からでもいつも会社にいる感覚で参加できるのでオフィスが良い」
「ソーシャルディスタンスの確保、長時間にならない」
不特定多数の人と接触がないため感染リスクを低減できるという意見、移動がなく参加しやすい点や費用を抑えられる点をメリットとする意見が多く見られた。
■「オンライン」と回答した理由
「開催しやすいこと、オンラインにすることで接触による感染リスクを減らせると思うため」
「安全面を考えると、一番妥当だと思うのと、自分で食べるものをコントロールできるから」
「在宅勤務・出社組・出張者等、皆さん自由に参加可能な為」
感染防止対策のためという意見のほか、出勤状況や家庭の都合などに影響を受けにくく色々な立場の人が参加しやすいという意見も多く見られた。
忘年会で重視するポイントを尋ねると、「感染防止対策を行っている(75.7%)」、「料理やドリンクの味(50.1%)」、「参加するメンバー(33.6%)」、「会場の雰囲気(27.8)」が上位を占めた。この結果からも、今年の忘年会は料理の味やお店の雰囲気はもちろん、感染防止対策が重要であると言える。

やはり徹底した感染防止対策が求められている
また、オフィスやオンラインで行う忘年会や就業時間内の忘年会が増えることも予想されるため、そのような要望に応えられるよう、今のうちにサービス内容の見直しや改善を行っておきたい。
