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第7波で飲食店の客足が減少。行動制限出ずとも、感染者数の増加に高まる自粛ムード

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最も減少したのは3〜10人でのディナー会食

飲食店の利用自粛がどのようなシーンで行われているのか把握するため、まずは利用グループの人数別で、第7波以前にあたる7月2週目(7月4日〜10日)と、第7波真っ只中、最新の8月1週目(8月1日〜7日)を比較する。

「1〜2人利用」は102.8%から87.3%(-15.5ポイント)、「3〜4人利用」は98.3%から69.4%(-28.9ポイント)、「5〜6人利用」は84.9%から52.3%(-32.6ポイント)、「7〜8人利用」は73.3%から40.3%(-33ポイント)、「9〜10人の利用」は62%から32%(-30ポイント)、「11人以上の利用」は37.6%から17.8%(-19.8ポイント)となった。

次に、飲食店を利用する時間帯についても、同じく7月2週目と8月1週目とで比較してみる。

「ランチ(11~15時)」は94.2%から72.7%(-21.5ポイント)、「アイドル(15~17時)」は115.4%から94%(-21.4ポイント)、「ディナー(17~20時)」は82.3%から56.3%(-26ポイント)、「レイトディナー(20~24時)」は67.3%から48.5%(-18.8ポイント)となった。

下げ幅が最も顕著なのは3〜10人のディナー利用で、グループ会食を自粛している様子が読み取れる。1〜2人利用は比較的下げ幅が小さいものの、2022年に入ってから平均で100%を超えて回復していたことを鑑みれば、影響を避けきれていない。さらに11人以上の利用に関してはやっと30%程度の推移に安定し始めていたが、再び低水準に引き戻された。また、まん延防止等重点措置の全面解除後には、ランチとアイドルタイムの利用が100%を超えることもあったが、いまはその期待も虚しく他の時間帯同様の下げ幅を記録している。

政府主導の行動制限はなくとも、飲食店来客数に大きく影響

以上のデータから、政府主導の行動制限や飲食店の営業自粛要請がなくとも、新規感染者数の増加が飲食店の来客状況に大きく関係していることが浮き彫りになった。これからお盆休みに入り、エリアによっては書き入れどきを迎えるはずの飲食店もあるだろう。行動制限のないお盆休みといえど、飲食店にとっては厳しい状況であることは変わりないようだ。

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松本ゆりか

ライター: 松本ゆりか

東京でWebマーケターを経験した後、シンガポールへ渡りライフスタイル誌やWebメディア制作に携わる。帰国後、出版社勤務を経てフリーライターに。主に中小規模ビジネスや働き方に関する取材・執筆を担当。私生活ではひとり旅とはしご酒が好きなごきげんな人。