恵比寿の無人ホルモン店『naizoo』が語る「5坪の可能性」。複数の販路でトータル100点を目指す
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一つのプロジェクトにおいて「すべてをやろうとしない」姿勢
気になる無人販売の防犯面のリスクについても聞いてみると、こちらは「ある程度割り切っている」と、意外な答えが返ってきた。
そもそも無人販売は低コスト出店が大きなメリットであるにも関わらず、高額なセキュリティシステムを導入したり、人件費をかけて防犯を強化したりするのは本末転倒だと蒲池氏は言う。無論、監視カメラなどで防犯対策は行っているが、どんなに対策を講じても完璧な防犯など不可能。手間とコストを省くという選択をした分、一部のリスクは許容し「すべてをやろうとしない」スタンスだという。
やらない選択をすること。これは飲食店経営者が不得手とすることの一つではないだろうか。手をかけることが良しとされがちなこの業界において、「引き算の発想」にはなかなか至れないもの。飲食店の在り方や価値がこれまでとは大きく変わりつつある今、ビジネスの全貌を捉える客観的な視点や柔軟な姿勢は、より重要になってくるはずだ。
「僕は飲食業界に育てられたと思っています。だから、新しい業態や仕組みをつくることで食文化の発展に貢献したい。こうしたブランディング戦略も無人販売ビジネスも、ライバル店が生まれることこそ僕にとってはある意味で成功なんです。みんなで飲食業界をもっと盛り上げていきたいですね」
『naizoo ホルモンショップ』
住所/東京都渋谷区恵比寿南2-3-15 ココスペース恵比寿南1F
電話番号/03-6303-2244
営業時間/24時間
定休日/なし
席数/4
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