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話題のワンオペ中華『ムーダンジアン』の魅力。「名店の技×発想力」で紡ぐオリジナル料理

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『ムーダンジアン』の定番「海鮮と野菜のマーボー」

町中華でも高級中華料理店でもない店を目指す

客単価を5,000円以下に設定したのは、週一か2週に一度来店してもらえることを期待しているからだ。特別の日に行く『赤坂璃宮』のような高級中華料理店も大事。けれど、食事は毎日食べるもの。普段使いの居酒屋的に使ってもらえることを願っている。

町中華で酒を飲む人も少なくない。金岡氏も町中華が好きだ。一年中いつでも同じ料理が出てくる安定感があるからだ。町中華の良さを認めつつも『ムーダンジアン』は、町中華でも『赤坂璃宮』のような高級中華料理店でもない店を目指している。

「5000円以内で楽しめる価格設定でメニューを考えています」(金岡氏)

毎朝、築地場外市場で旬の魚介類や四季折々の野菜や山菜を仕入れる。今が旬の食材を用いたオススメ料理を黒板にチョークでしたためる。黒板に書かれた手書きのメニューを見れば、季節のうつろいを感じられるはずだ。

「たしかに『赤坂璃宮』はすごい店でした。でも、あそこにいたことがすごいとは思っていません。どこで修業したかではなく、何を身に付けたかが重要ではないでしょうか」

『赤坂璃宮』の広東料理、自由な発想の中華料理店……。修業先で積み上げてきた経験で、旬の食材を使ったオリジナル中華料理を創造する。それが『ムーダンジアン』の真骨頂なのだ。

深夜1時まで営業しているため、店がはねた同業者が食事にくることも多い

『ムーダンジアン』
住所/東京都中央区入船1-5-1
電話番号/03-6280-3575
営業時間/17:30〜翌1:00(土日祝〜24:00)
定休日/月曜、第1・3火曜
席数/12

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中島茂信

ライター: 中島茂信

CM制作会社を経てライターに。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』『101本の万年筆』『瞳さんと』『一流シェフの味を10分で作る!男の料理』『自家菜園のあるレストラン』。『笠原将弘のおやつまみ』の企画編集を担当。「dancyu web」や「ヒトサラ」、「macaroni」などで執筆中。