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『高円寺 動悸』わずか3か月で月商650万円達成! 仕掛け人が語る “勝つ”コンセプトの作り方

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1日に必要な3分の1の栄養が摂れる「完全栄養定食」のひとつとして10月3日に導入された「豚の西京味噌焼きと胡麻ブリ和え定食」(1,760円)

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息の長い繁盛店をつくるには「ワクワクする価値を提供し続けること」が大事

『高円寺 動悸』の目標月商は1,000万円。澤邉氏は「今はスタッフが勉強を重ねている段階。手間をかけた料理が多く、商品提供にやや時間がかかってしまうこともありますが、スタッフ一人ひとりのスキルアップによってその課題を乗り越え、目標月商をクリアしたい」と言う。一方、森氏も「『高円寺 動悸』用に開発した弊社OEM商品をメニューの3〜4割は使用し、仕込み作業量を軽減しています。今後は6割の商品をOEM化することにより、キッチン経験が少ないスタッフでも運営できる業態にしていくつもりです」と語っている。

また、森氏はスタッフの成長に合わせて新メニューを段階的に投入している。10月3日にメニューに加わったのが、1日に必要な栄養の3分の1が摂れる「完全栄養定食」2品(各1,760円)と採算度外視の海鮮丼「名物!ポセイ丼」(1,628円)。さらに10月には高円寺の『レクサンドカフェ』と西荻窪のカフェ『Saten』とコラボしたドリンクメニュー、11月には西荻窪の和菓子店『越後鶴屋』とコラボしたスイーツメニューを期間限定で導入している。

西荻窪の和菓子店『越後鶴屋』と共同開発した「シャリシャリみかん大福」(418円)。『越後鶴屋』では通常はあんこに白砂糖を使用しているが、それをこの商品ではきび糖に変えている(画像提供:フードクルーズファクトリー)

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森氏に「お客様に支持される店づくりについて、これまでの経験をどのように活かしているか」と尋ねると「ワクワクする価値を提供し続けてきたからこそ」と説明する。

「『博多炉端 魚男』では話題性の高い新メニューやコラボメニューを繰り返し投入し、毎週末にはマジックショーやベリーダンスショーも開催しています。エンターテインメント性は外食店が提供する重要な価値。表現方法は変わりますが、『高円寺 動悸』でもコラボメニューをはじめ、エンターテインメント性の高いメニュー、イベントを積極的に取り入れていくことで、10年、20年にわたって繁盛し続ける店にしたい」と語る森氏。『高円寺 動悸』のチャレンジはまだスタートしたばかり。今後の展開から目が離せない。

『高円寺 動悸(ときめき)』
住所/東京都杉並区高円寺北2-21-1 リリーベル高円寺スクエアB1
電話番号/03-5327-8911
営業時間/火~木15:00~23:00(L.O.22:30)、金・祝前日15:00~24:00(L.O.23:30)、土・祝前日曜13:00~24:00(L.O.23:30)、日・祝日13:00~23:00(L.O.22:30)
定休日/無休
席数/44
https://koenji-tokimeki.com/

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栗田利之

ライター: 栗田利之

フリーランスの記者として、15年以上にわたって外食経営誌の記事を執筆。大手、中堅の外食企業や話題の繁盛店などを取材してきた。埼玉県下を中心に店舗網を拡げている「ぎょうざの満洲」が贔屓の外食チェーン。