飲食店の駅別賃料相場ランキング。2024年上期の1位「東京」は坪単価51,543円
「飲食店ドットコム」を運営する株式会社シンクロ・フードが、2024年上期の飲食店舗物件の駅別賃料相場を調査した。上位のランキングや注目のエリアを発表する。
■調査概要
調査対象:飲食店ドットコム「店舗物件探し」上に登録された飲食店物件
調査期間:2024年4月〜2024年9月
選定範囲:1,000坪以下・家賃400万円以下、坪単価1,000円〜10万円の物件を対象。シェアキッチンなど価格にその他料金が加算されているものは除く
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最も坪単価が高いのは再開発進む「東京」。5万円を超える
坪単価を取得情報とした2024年上期の駅別賃料相場ランキングでは、東京(51,543円)、東銀座(49,014円)、銀座(45,804円)がトップ3にランクインした。以下、4位表参道(44,369円)、5位渋谷(44,362円)と続いた。
東京は2023年度上期3位、下期2位と順位を上げ、今回1位になった。東京駅周辺では「国家戦略特区」に基づき、「世界で一番ビジネスのしやすい環境」の整備を目指し再開発が進められている。その影響がランクアップにつながったと考えられる。
今回トップ10に入りながらも2023年下期の結果からランクダウンしたのは3エリア。表参道は1位から4位、渋谷は4位から5位、明治神宮は3位から6位になった。
1位~10位のエリアは以下の通り。
1位 東京 51,543円 [↑2位 +5,683円(+12.3%)]
2位 東銀座 49,014円 [↑13位 +11,441円(+30.4%)]
3位 銀座 45,804円[↑7位 +5,535円(+13.7%)]
4位 表参道 44,369円 [↓1位 ー1,506円(ー3.2%)]
5位 渋谷 44,362円 [↓4位 +1,569円(+3.5%)]
6位 明治神宮前 44,237円 [↓3位 +1,059円(+2.4%)]
7位 御茶ノ水 41,694円 [↑41位 +10,442円(+33.4%)]
8位 目黒 40,949円 [↑110位 +15,233円(+59.2%)]
9位 原宿 40,861円 [↓8位 +705円(+1.8%)]
10位 恵比寿 40,572円 [↓5位 ー113円(ー0.3%)]
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目黒は前回110位から8位にランクイン。御茶ノ水も急浮上
坪単価の上昇率で見ると、最も高いのは目黒で+15,233円。2023年下期からの増加率は+59.2%、順位は110位から一気に上がった。
目黒は出店エリアとして人気が高いが、他の主要エリアと比べると物件の供給量が少なく、駅に近い徒歩圏内の物件の賃料が高くなる傾向が出ていることに加え、目黒駅は東京都目黒区ではなく、繁華街やオフィス棟から高級住宅街まで揃う品川区上大崎エリアにあることも影響しているだろう。
7位の御茶ノ水も、大きくランクアップした駅だ。過去数年間で20位圏内にもランクインしておらず、2023年下期は41位だった。御茶ノ水駅周辺では近年再開発計画が完了した超高層ビルが増えていること、駅ではバリアフリーの工事や新しい駅舎の建設が進んでおり、店舗や飲食店の誘致が進められていることが背景にありそうだ。
今回の調査では、「再開発」が近年の飲食店物件の需要と大きく関わっていることが数字から見て取れた。出店エリアを検討する際には参考にして欲しい。
