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高円寺で月商750万円を売るスパイス居酒屋『この一杯のために。』が考える「10年続く店」

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株式会社REQDの代表取締役社長・柴崎洋平氏

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JR中央線高円寺駅高架下の商業施設「高円寺マシタ」に店を構える『スパイスと創作料理 この一杯のために。』。運営元の株式会社REQD代表取締役社長・柴崎洋平氏は、姉妹店『酒場ニホレモ』での経験や、自身や社員の年齢、またさまざまな社会情勢の変化を踏まえ、中長期的な視点での店づくりに挑む。その経営戦略に迫った。

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「高円寺の顔」を目指して、狭小立ち飲み店から心機一転

2023年3月末、高円寺の新たなランドマークとして駅高架下に飲食店街「高円寺マシタ」が開業してから約一年半。中でも『スパイスと創作料理 この一杯のために。(以下、この一)』は、現在坪月商45万円超えと、地道に客足を伸ばしてきた一軒だ。手がけるのは、同じく高円寺の人気店『酒場ニホレモ』を運営する株式会社REQD。代表取締役社長・柴崎洋平氏は、「自社の事業を10年スパンで考えると、将来的に街の顔になるような場所に店を持てるチャンスを逃す手はなかった」と、開店当初を振り返る。

カウンターを多用し、ライブ感と客とのほどよい距離感を演出

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もともと、『酒場ニホレモ』の二号店だった立ち飲み店『ニホレモスタンド』(閉店)が手狭になっていたことから、移転先を探していたという柴崎氏。当時の『ニホレモスタンド』といえば、わずか3.6坪ながらも月商200万円を売り上げるほどの繁盛ぶり。しかし、客席の大半が屋外だったため、気候や人の流れに売上やオペレーションが左右されやすく、課題を感じていたと話す。

「縁あって高円寺マシタへの出店の話をいただき、絶好の機会だと思いました。単価も上げたかったし、22坪の規模的にも『ニホレモスタンド』の移転ではなく、心機一転、新しい店としての挑戦を決めたんです」

新たな店の骨組みに据えたのは、『ニホレモスタンド』でも人気だったスパイスを多用したメニュー。さまざまな思いを抱いて「居酒屋での一杯」を求めて来るお客を最大限にもてなしたいと、『この一杯のために。』の店の名を付けたという。

モルタルを基調にしたモダンな雰囲気も、単価アップのための施策のひとつ

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山本愛理

ライター: 山本愛理

フリーライター・エディター。WEBを中心に食にまつわる記事を執筆。 昔ながらの喫茶店から星付きレストランまで、美味しいものを通して幸せな時間を提供してくれる人の声と熱を届けるのが好き。空いた時間はもっぱらカフェ巡り。