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スターバックスが紙ストローを廃止、バイオプラ製導入へ。外食各社のプラ対策の現在地

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写真はイメージ。画像素材:PIXTA

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スターバックス コーヒー ジャパンは、2018年から採用していた紙ストローを廃止し、バイオマス度99%のレギュラーストローを導入すると発表した。時間が経っても飲み心地は変わらず、環境負荷低減も可能だとしている。今回は、スターバックス コーヒー ジャパンが導入するストローと、飲食チェーン各社のプラスチック対策状況、消費者の声について紹介する。

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環境負荷を低減する生分解性バイオポリマー製ストローを導入

スターバックス コーヒー ジャパンは、2025年から飲み心地の良さと環境負荷低減を両立できる「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet(R)(グリーンプラネット)」製のストローを導入する。まずは、2025年1月23日(木)に沖縄県内の『スターバックス コーヒー』全32店舗で導入し、3月以降に全国の店舗でも導入する予定だ。Green Planet(R)製ストローはバイオマス度99%で、石油由来の資源ではなく植物油などを主原料とし、微生物によってCO2と水に生分解されるため、環境負荷を低減できる。

スターバックス コーヒー ジャパンは、2018年から紙製ストローを導入していたが、ストローの飲み心地を改善するため、強度や耐久性、素材について検討を重ねた結果、Green Planet(R)製ストローを導入することに決めたという。

『スターバックス』で使用されるGreen Planet(R)製ストロー

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マクドナルド、ケンタッキーではストローレス蓋を採用

紙製ストローの導入は、2022年4月1日から、プラスチックの資源循環を促進させる「プラスチック資源循環法」が施行されたことによるもの。飲食チェーン各社も、スターバックス コーヒー ジャパン同様の取り組みを行っている。

日本マクドナルドでは2022年10月に紙ストローを導入したものの、2024年7月からはストローなしで飲めるストローレスリッドを埼玉県の一部店舗で試験導入。日本ケンタッキー・フライド・チキンは2024年6月からストローなしでドリンクが飲める「ドリンキングリッド」を導入した。スターバックス コーヒー ジャパンでも、ストローレスリッドを2020年11月から導入している。

今回のスターバックス コーヒー ジャパンの紙製ストロー廃止については、SNSなどでも話題になっており、下記のように歓迎するコメントが多く見られた。

「スタバが紙ストロー廃止!飲んでる途中でふにゃふにゃになるし、飲みごこち良くなかったからありがたい!」
「紙ストローでは紙の匂いや味がしておいしく思えなかったからよかった」
「紙ストロー廃止、嬉しい。あのざらつきが苦手でストロー使わなかった」

紙製ストローは環境負荷を低減できたものの、飲み心地の面では改良の余地があったといえる。今回導入を決めた生分解性バイオポリマー製ストローであれば、飲み心地と環境負荷低減を両立できるという見方もあり、今後はスターバックス コーヒー ジャパン以外の飲食チェーンでも導入が進んでいくかもしれない。

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富江弘幸

ライター: 富江弘幸

ビールライター、編集者。出版社などでライター・編集者として活動し、中国留学、英字新聞社勤務などを経てビールライターに。ビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ)。https://localandbeer.com