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坪月商67万円の中野『ハカタスタンダード』。“ドン安”導入で居酒屋激戦区でも選ばれる店に

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ドン安システムでは銘柄は限られるが、焼酎や日本酒も対象になる

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飲めば飲むほど安くなる「ドン安」。哲学を形にした価格・メニュー戦略

ハカタネクストの全店舗で採用されているのが、「1杯目500円、2杯目400円、3杯目300円、4杯目以降100円」と飲めば飲むほど安くなる「ドン安」システムだ。

「もともとは大阪で話題になっていた“出世サワー”から着想を得ました。そちらでは、おかわりするごとに係長、課長、専務…と階級が上がり、グラスのサイズがどんどん大きくなるのですが、当社ではおかわりごとに価格を下げ、お客さまに直接的なメリットを感じてもらう仕組みにしました」

ドン安対象のドリンクは「レモンサワー」「ハイボール」「茶割」など9種類。お客の平均オーダー数は3〜4杯だという。まずは対象外の「生ビール」(580円)で乾杯し、2杯目からドン安対象のドリンクを注文するのが定番のようだ。

スタッフ一押しの日本酒、焼酎も揃える

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一方、「自分のペースで飲みたい」というニーズに応えるため、単品での注文も可能。九州の日本酒(各748円)や焼酎(各550円)なども用意している。

1品500円以内のメニューも多く揃える

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料理は、九州の各店舗で提供するものの中から、より“博多らしい”メニューを厳選。基本的に食材は東京で鮮度の良いものを仕入れるが、レシピが徹底してマニュアル化されているため、現地の味をそのまま東京でも楽しめる。実際、福岡出身のお客から「懐かしい」と喜ばれることもあるそうだ。

「もつ鍋」には新鮮なもつに加え、ニラ、キャベツもたっぷり(画像提供:ハカタネクスト)

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1人前から注文可能な「博多もつ鍋」(1,427円)は、利尻昆布の出汁が美味しさの決め手だ。〆は「雑炊」(330円)、「チーズリゾット」(385円)、「棒ラーメン」、「ちゃんぽん」(各308円)の4種から選べる楽しさもある。

からしの黄色が映える「自慢の黒つくね」(画像提供:ハカタネクスト)

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SNSで話題の「自慢の黒つくね」(262円)は、「店のアイコンになるようなキャッチーなメニューを」との思いから生まれた一品。豚ひき肉に竹炭や大葉、玉ねぎ、椎茸などを練り込み、一度ボイルしてから炭火で香ばしく焼き上げている。さっぱりとした味わいで、酒にもよく合うと評判だ。

この他、九州ならではの甘い醤油やごまを合わせた特製ダレで、たっぷりの薬味と共に味わう「博多のごまブリ」(1,087円)も「ぜひ試してほしい」と池田氏。各店舗では店長が考案した限定メニューなども採用しており、「さらにクオリティの高い料理、本格的な博多のメニューを提供していきたい」と語る。

池田氏が「ぜひ食べてほしい」と推す「ごまブリ」(画像提供:ハカタネクスト)

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河西みのり

ライター: 河西みのり

フリーランスで活動するライター&インタビュアー。現在はソーシャルメディアや業界紙など多岐に渡り執筆。飲食店取材からレシピ本の編集、お取り寄せカタログのコピーまで“食”にまつわる分野を得意とする。