坪月商67万円の中野『ハカタスタンダード』。“ドン安”導入で居酒屋激戦区でも選ばれる店に
スモールスタートで東京進出。坪月商67万円を叩き出す現在地と未来
中野駅北口から徒歩で約5分、ふれあいロードと昭和新道の間にある『IZAKAYA ハカタスタンダード中野店』。運営するハカタネクストは『博多 響 本店』、『焼き鳥 響』など福岡県を中心に複数の飲食店を展開しており、東京での出店は2024年3月にオープンした「ハカタスタンダード高円寺店」に続く2店舗目だ。博多のソウルフードであるもつ鍋をはじめ、池田氏が幼い頃から親しんだ福岡の味を提供する。
東京進出にあたり、高円寺や中野を選んだ理由について、池田氏は次のように語る。
「さまざまな街を歩いて、スモールスタートが切りやすい場所を探しました。高円寺は芸人さんやミュージシャンの方が多い印象があり、夢を語りながらお酒が飲めるような店が作れたら、と思い。中野は歩いていて偶然見つけた物件です」
改めて東京の魅力を尋ねると「人口の多さ」だという池田氏。その分、競合店も多く苦戦するのでは……とも思うが、両店ともに売上は好調で、福岡の店舗よりも坪単価が高いという。背景には、駅の乗降者数の多さに加え、影響力の強いインフルエンサーとタイアップしたことも影響しているようだ。
特に中野店は、客単価は3,000〜4,000円で平均坪月商67万円を達成。平日は3回転、週末ともなれば4回転以上することもあるという。客層は地元住民や周辺で働く人々が中心だが、週末にはSNSなどで同店を知った若い世代も訪れる。店内は2時間制にしているものの、飲み屋街という立地もあり、はしご酒の途中でサクッと立ち寄る人が多いようだ。今後も都内での店舗展開を考えており、大型商業施設やターミナル駅への出店も視野に入れているという。
「ターミナル駅では排気や厨房設備の問題があるため、『ハカタスタンダード』のような業態は難しいかもしれません。ですが、博多で展開している『(鮨)池田鮮魚』であれば、 それほど大がかりな設備は不要です。ランチタイムから博多のうまいものを召し上がっていただけるような、東京での旗艦店を作りたいですね」
「具体的な出店数は決めていないが、まずは東京で10億円を売り上げたい」と意気込む池田氏。福岡ではすでにその数字に近い売上を記録しており、目標達成もそう遠くなさそうだ。
『IZAKAYA ハカタスタンダード』
住所/東京都中野区中野5-50-1
電話番号/03-5318-9033
営業時間/月~木15:00~23:00、金15:00~24:00、土14:00~24:00、日・祝・祝前日14:00~23:00
店休日/無休
坪・席数/10坪強・24席
https://www.instagram.com/hakatastandard/
