池尻大橋『洋食api』の“地域住民を呼ぶ店づくり”。駅から徒歩10分も、リピート率は約8割
地域と共に育ち、スタッフと共に未来を創る
『洋食api』は、単なる飲食店としてだけでなく、地域コミュニティの一員としての役割も重視している。元学校という場所柄、当初懸念されたアルコール提供については、テラスを21時までの使用に徹底するとともに、施設運営と相談し、21時ラストオーダー、22時閉店(10月からは21時30分ラストオーダー、22時30分閉店に変更予定)によって閉店まで提供することが可能になった。無理なスタッフの稼働はせず、地域への配慮を最優先する。
今後は、隣接する小学校のイベントへの参加や、子ども食堂への協力など、食育の観点からも地域貢献を計画している。さらに、河内氏は社内の未来も見据え、来年には「企業内独立スキーム」の構築を検討中だ。
「今の時代、個人がゼロから多額の初期投資をして独立するのは非常に困難だと感じています。そこで、会社に貢献してくれたスタッフが独立を望む際に、会社が伴走しながらサポートする仕組みを作りたい。初期投資の負担を軽減し、成功事例を作ることで、スタッフにとっても私たちにとってもプラスになるはずです」
地域に根を下ろし、多様な人々を受け入れ、スタッフの未来まで育む。2TAPSの挑戦は、飲食店の新たな可能性を力強く示している。
『洋食api』
住所/東京都世田谷区池尻2-4-5 HOME/WORK VILLAGE
電話番号/03-6450-9902
営業時間/11:30~14:30(L.O.14:00)、17:30~22:30(フードL.O.21:30、ドリンクL.O.22:00)
定休日/不定休
坪・席数/9.5坪・13席+スタンディング最大6名
https://www.instagram.com/yoshoku_api/
