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飲食店の決済手段について調査。クレジットカード、電子マネー、Apple Payの導入率は?

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飲食店の生の声は?

では、実際にクレジットカードや電子マネーを導入している店舗の声をみてみよう。

「外国人観光客の支払いがクレジットカードである場合が多いので、クレジットカードが使えるお店であるというだけで来店動機になっています」(東京都/カフェ)
「外国人のお客様に喜ばれる」(東京都/アジア料理)

やはり、訪日外国人のクレジットカードに対する需要は高い。訪日外国人の「食」への期待は大きく、今や立派な観光資源の一つとなっているので、特に人気の日本食が食べられる店は導入を積極的に考えていきたい。

「お客様がWebで店選びを行う際に、クレジットカードを利用できないことで候補から除外されるリスクの軽減」(東京都/居酒屋・ダイニングバー)
「クレジットカードの顧客ニーズが高いため、導入していないことで受けるデメリットが大きい」(東京都/イタリア料理)
「ここ最近の動向をみると、以前は値段が高くなってしまった時にカード、比較的安い場合は現金でしたが、今は単価にかかわらずカードが必須の時代となってしまった」(東京都/居酒屋・ダイニングバー)

来店した客が、店の入口でクレジットカードが利用できないことを知り帰ってしまったり、また最近はグルメサイトでカード利用の可否を調べ、使用できないことで予約をためらってしまう客もいる。機会損失を避けるためにも、導入をせざる得ない店もあるのだろう。

Photo by iStock.com/jacoblund

「接待や社用需要を取り込める」(大阪府/和食)
「高単価のお客様や会社のカードを使うお客様にクレジット支払いを求められるので、そのようなお客様が増える」(千葉県/居酒屋・ダイニングバー)
「予想以上の会計に対応ができる。(持ち合わせを気にせず使ってくれるので)自ずと、客単価が上がる」(東京都/和食)

宴会などで大勢の支払いを幹事がまとめて行う場合は、クレジットカードでの支払いを希望する客も多い。またクレジットカードでの支払いなら、接待などでも財布の中身を気にせず会を進めることができるので、客が利用しやすいうえ店舗としても客単価の向上を見込むことができる。

また、大人数の宴会など支払いが高額であれば、現金での会計はもたつくことも多いが、その点、クレジットカードでの支払いの場合は「会計がスムーズ」という声も。「クレジットカード決済の方が、支払い時にお釣りの用意などの手間がかからなくてよい」というメリットもある。

クレジットカードや電子マネーはじめとした決済サービスは、ライフスタイルの変化や訪日外国人の増加により今後ますますの普及が見込まれている。店舗それぞれでその必要性は異なってくるが、必要に応じて導入を検討していきたいところだ。

「飲食店リサーチ」について
飲食店リサーチ」では、飲食店を経営する皆さまに、店舗運営に関する様々なアンケートを行っています。 アンケート結果は、飲食店の皆さまに店舗経営のヒントとして活用していただけるよう、レポート記事として公開されたり、 皆さまが利用する業務用商品やサービスなどの開発に役立つデータとなります。

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戸田千文

ライター: 戸田千文

広島・東京を中心に活動するフリーランスの編集・ライター。これまでにグルメ冊子や観光ガイドブック、町おこし情報誌などの編集・執筆を担当。地方の魅力を首都圏に発信する仕事をするのが夢。おいしい地酒を求め、常にアンテナを張り巡らせ中。