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客の悪気がない迷惑行為、飲食店はどう防ぐ? 「よかれと思って」が裏目に……

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画像素材:PIXTA

飲食店には、毎日さまざまな客が来店する。“お客様は神様”とはいえ、なかには大声で暴言を吐く、周囲に迷惑になるほど騒ぎ立てる、店内で嘔吐するなど、明らかな迷惑行為をはたらく客も。ここまでのレベルに達すると、もはや遭遇は「事故」としか言いようがない。

だが、店側にとってやめてほしいと思う行為の中には、客が迷惑と認識していない、もしくはよかれと思ってやっていることも意外と多いのだ。今回はそんな、無意識のNG行為について、いくつかの飲食店をまわって調べてみた。どうすれば客の気分を損ねることなく、そうしたアクションを未然に防げるか探ってみたい。

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「こっちのタイミングがあるんです!」勝手に○○されると困るアレ

■運んできたドリンクをトレイから直接取ろうとする
たくさんのジョッキとグラス、さらにそのすき間を埋めるように載せられたお通しの小皿たち。何とかバランスを取りながらテーブルへ運んだはいいが、乾杯を待ちわびる客が次々にトレイの上のドリンクを奪い取っていく…。

「勝手にグラスを取られたことでバランスを崩し、うっかりお客様の服にドリンクをこぼしてしまったことがあります。当然、店側がクリーニング代を支払うはめに」(東京都世田谷区/ワインバル)

想像するだけでヒヤッとするエピソード。だが、客の中には、店員が一人ひとりにドリンクを配る手間を省くために、あえて率先してグラスを「取ってくれている」場合も。ギリギリのバランスで運んでいる際は、テーブルについた時点で「こちら(テーブルの手前側など)にまとめて置かせていただきます」などと伝えるか、一旦トレイごとテーブルの端に置いてから配るのが得策だ。

■料理を運んでいる最中に、別のテーブルからオーダーされる
大人数の料理やドリンクを運んでいる際、どこからともなく「すみませーん、こっちに生とハイボール!」の声。ざわついた店内ではよく聞き取れないし、そもそも両手がふさがっていてオーダーも入力できない。

「店内が大勢のお客様で埋まっているときは、どのテーブルからオーダーを受けたのかすら判断できないことも。本当に焦るし、オーダーミスにもつながりやすいので、やめてほしいです」(東京都杉並区/居酒屋)

この場合、「少々お待ちください」より、「すぐ伺います!」と伝える方が心象が良い。客としても、忙しく飛び回る店員にオーダーするのは、結構労力を使うもの。ここはひとつ、客の気持ちを察した声掛けを。

画像素材:PIXTA

「たいしたことじゃないと思われているのかも…」気軽にやられるアレ

■備品を持ち帰る、店内を汚して帰る etc...
また、このほかにも「地味ながら結構困る」というNG行為が。なかにはサービスの一環と思っている客も多く、余計タチが悪い。たとえば、

「マヨネーズや柚子胡椒など、オプション外の調味料を当たり前のように要求する」「取り皿やおしぼりをいくつも使いたがる」(東京都杉並区/居酒屋)

というもの。実家じゃないんだから……と思わず突っ込みたくなってしまう。また、

「トイレに置いたマウスウォッシュや、生理用ナプキンなどの備品を大量に持ち帰る」「何をしたらこうなるの?っていうぐらい、床への食べこぼしがひどい」(東京都世田谷区/ワインバル)

という、人としてどうかと思う行動も。あまりに頻繁な場合は、貼り紙をするなどして、直接的な注意喚起を行うことも必要だ。

画像素材:PIXTA

「片付けたい気持ちは分かるけど…」ありがたいようで、実は困るアレ

■食べ終わった食器を重ねる、または座敷などの端に置く
客としては、店員が皿を下げやすいように、また少しでもテーブルを広く使いたいという思いなのだろう。しかしながらこれ、ひとつの皿についた油汚れがほかの食器に広がることにもなりかねない。また、店員が座敷の足元に食器が置かれていることに気づかなかった場合、うっかりつまずいてしまう危険性も。

混雑時は徹底が難しいが、やはり良きタイミングで「お食事がお済みのお皿はお下げします」とひと言声をかけ、順次片付けていくのが鉄則。またテーブル会計なら、「食器はそのままで結構です」と事前に伝えるのも手だ。

■布おしぼりやティッシュなどを空いた食器に入れる
こちらも、後片付けを少しでも楽に、ということなのだろう。しかし、布おしぼりは洗って再利用するもの。紙ごみと一緒に放り込まれては仕分けする手間が発生するし、何より必要以上に汚れてしまう。

おしぼりに関しては、かごや受け皿などを用意するだけで、そこが定位置という認識になる。また、ビニール袋ごと提供する場合は、開けたタイミングで袋のみ回収してしまうのも手だ。

無意識に行われがちなNG行為の数々。すべてをなくしていくことは難しいかもしれないが、店側は客の気持ちを推しはかったうえで、働きやすい状況を生み出す「発想力」も身につけていきたいものだ。

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田中恵実子

About 田中恵実子

編集プロダクション在籍時にグルメやライフスタイル、住まいなどをテーマとしたさまざまな雑誌・Webマガジンにて取材&執筆をおこなう。現在はフリーランスとして、女性向けショッピングサイトなどの編集執筆を担当。世代より少し上の歌謡曲やJ-POPを愛聴。