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約1,000円値上げの『すたみな太郎』、値上げをしない『サイゼリヤ』…ファンの反応は?

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画像素材:PIXTA

今年は原材料価格の高騰や円安を背景に、多くの飲食店が値上げを発表した。11月14日に東京商工リサーチが発表した調査データによると、大手外食チェーン122社のうち、2022年に値上げを実施、または実施する予定の企業は82社、対象ブランドは105に上るという。日々発表される値上げに対し、さまざまな意見がネット上で発信されている。

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今年2度目の値上げとなる『すたみな太郎』に嘆きの声

千葉、埼玉、福岡など全国に展開するバイキングレストラン『すたみな太郎』。リーズナブルな価格で最大130種類の食べ放題を楽しめることで人気だが、原材料価格の高騰を理由に12月2日から今年2度目となる価格改定を行うことを発表した。7月以前は大人のディナー食べ放題で2,310円だった価格が、12月からは3,278円と約千円の値上げとなる。この値上げに対し、Twitter上ではさまざまなコメントが見られた。

「もはや貴族の食べ物だな」
「安さが取り柄だったのに残念」
「中高生が気軽に行けない値段になった」
「これだと焼肉きんぐの方が安い…」
「値上げする前に久々に味確かめてくる」
「3,000円出すなら他の食べ放題行くわ」

ユーザーの多くはすたみな太郎の最大の長所を価格面と捉えており、その値上げに対しての声は厳しい。対して肯定的な意見もある。

「食べ放題としては妥当では?」
「今までが安すぎたんだ」
「その分従業員にも還元してあげてほしい」
「すたみな太郎は寿司もあるし、努力している」

他の食べ放題と比べ、並外れた安さであったことを心配していたファンも少なからずいたようだ。ここ数年で大量閉店をしていることを理由に「値上げしても完全閉店だけはしないでほしい」という切実な声もあり、“すた郎ファン”の心中は穏やかではない。

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値上げをしない『サイゼリヤ』には「頼むから値上げしてくれ」との声も

一方で、値上げをしない外食チェーンもある。その筆頭がイタリアンレストランの『サイゼリヤ』だ。「安くて美味しいものを出すのが使命」と、10月の記者会見で値上げをしないと発表。さらなるコスト削減を行い、価格維持に努めるという。

その発表に対して、Twitter上の“サイゼファン”は素直に喜べないところがあるようだ。サイゼリヤは過去、消費税増税時にもコストを見直し価格を据え置くと発表したが、“コストを見直す”たびにメニューや味が改悪されていると考えるファンは少なくないようだ。

「どんどん好きだったメニューが消えていくんだよ……」
「ラムのランプステーキが忘れられない」
「ミラノ風ドリアを昔の味に戻して」
「グラタン、味が変わって頼まなくなっちゃった」
「野菜ソースのグリルソーセージもいつの間にか見あたらない!」
「ほうれん草のグラタン、マイカのパプリカソース。値上げしてでも続けてほしかった」

正式な発表はされていないが、味やメニューの変化をコスト削減と結びつけて考える人は多く、「頼むから値上げしてくれ」と懇願するファンの声も見られた。

すたみな太郎は、そもそもが安すぎたという意見もある中、その価格に魅力を感じていたファンたちが値上げを嘆き悲しんでいる。その一方で、「企業努力」によって価格を維持するサイゼリヤの姿勢を、手放しで喜べないファンもいる。値上げをするチェーン、値上げをしないチェーン……どちらにも賛否さまざまな意見が集まるが、その根底にあるのは、その外食チェーンへの「愛」なのだろう。

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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