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名店『クリスチアノ』佐藤幸二氏が“スピンオフ”でもんじゃ焼き『さとう』をやる理由

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撮影中もお惣菜を購入する人が見られ、街のお惣菜屋さんとして定着している

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佐藤氏が目指す、理想のお店の形とは

集客のために何か行っていることはあるのだろうか。

「すごく特別なことをしているわけじゃないんですよ。美味しいものを作って、地道に営業することくらいですかね。立地面で考えるとこの店があるエリアは大きな住宅地を抱えている街なので、遠くから人を呼ぶというよりは地元の人に使ってもらいたいという気持ちはずっと変わっていません。街に根付いた店を目指すなら、近くのお客さんでパイが増えるのが一番ですし。

そのためには人づてや口コミって大事なので、来店した人が友達や知人を誘いやすいように、うちがどんな店かという内容をつづったチラシを置いてるんですよ。お惣菜やもんじゃに対するこだわりや、お子様にも優しい店ですよ、みたいなことをわかりやすく解説しています。

以前、別の飲食店でご飯を食べているときに近くの席の人がウチの店の話をしていたんですけど、チラシに書いていた内容をほぼ完コピで話していて、しかも興味を引けていたので効果的なんだと思います」

『さとう』のチラシ。店の1日を時間ごとに解説している

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今後、『おそうざいと煎餅もんじゃ さとう』が目指すのはどのような姿なのか。

「本来もんじゃ焼き屋って気軽に行けるものなので、気楽にいつでも使える店を目指していきたいと思っています。街に馴染んで長く続く店にしていきたいという思いが大きいので、古き良きものを大切にしつつ、現代的な進化もミックスして面白いことをやっていきたいですね」

取材を終えて帰り支度をしている際、ミニカーの上に火がついたマシュマロを載せてレールを走らせ、鉄板に届ける装置のテストを始めた佐藤氏。「何やってんだコイツ?って感じでしょ(笑)」と笑っていたが、そうやって真剣に面白さを追求することも、楽しめる店づくりにつながっているのは間違いない。

『おそうざいと煎餅もんじゃ さとう』
住所/東京都渋谷区富ケ谷1-9-22 富ヶ谷AIUビル1F
電話番号/03-6804-9703
営業時間/お総菜のテイクアウト10:00~21:00、もんじゃ焼きとらーめん12:00~14:30/17:00~22:00(らーめんL.O.19:00)
定休日/なし
席数/12
http://www.cristianos.jp/satou/

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松嶋三郎

ライター: 松嶋三郎

フリーランスのライター。堅いネタから柔らかいネタまで、週刊誌やビジネス誌など紙・Web問わず多数のメディアで執筆中。「書く記事はジャンルも内容も媒体も食わず嫌いしない」がモットー。 https://twitter.com/matsushima36