坪月商70万円を誇る池尻大橋『リバーサイドヤオヤ』。“当たり前”の積み重ねで超繁盛店に!
今や池尻大橋のランドマーク酒場といえるほど、街を代表する繁盛店となった焼き鳥店『リバーサイドヤオヤ』。旨い料理と遊び心ある空間で、オープンから3年ながらも坪月商70万円以上を売り上げる。先の12月8日には新店の『焼鳥やおや HANARE』をオープンし、さらに勢いを増す株式会社YAOYA代表・遊津拓人氏に、その経営戦略とブランドビジョンをうかがった。
【注目記事】「こんな店が欲しかった」を追求する繁盛店。経堂『今日どう?』の店づくり戦略
あふれる遊び心が魅力! 池尻の人気焼き鳥店が、立ち飲みから着席へリニューアル
これほどまで多種多様な飲食店であふれる令和時代でも、「焼き鳥店」と聞けば、和の設えで、並ぶ酒は日本酒か焼酎かビール、肴には和惣菜と珍味が少し……、そんな昭和のイメージが根強い。だからこそ、今の時代の客にとって『リバーサイドヤオヤ』はより居心地がよいのだろう。
厨房とフラットなカウンターを備えたヴィンテージ風の店内に流れるのはノリのいいクラブミュージック。銘柄鶏を使った旨い串を軸に、スパイスやハーブなどを取り入れた一品料理と、クラフトビールやナチュラルワインなどをそろえ、スタッフと楽しく会話をしながら過ごせるこの店は、オープンから3年で坪月商70万円を売る池尻大橋屈指の繁盛店となった。
「もともと1号店の『焼鳥やおや(休業中)』が満席でお断りすることが多く、その受け皿がほしかったんです。キャパシティに制限がない立ち飲みスタイルにしたことに合わせて、自分が好きな“遊び”の要素を前面に打ち出しました」
アサヒビールの営業職から転身し、大阪の人気焼き鳥店『炭火焼とり えんや』で腕を磨いた代表の遊津氏は、『リバーサイドヤオヤ』を開いた経緯をそう振り返る。
そんな同店だが、今年の春頃に着席スタイルへとシフトチェンジした。2020年のオープン以降、着実にリピーターを増やし、店舗イメージが確立したことを見計らってのリニューアルだ。実際に始めてみると、全体のキャパシティや立ち飲みらしいカジュアルな空気感にほとんど変化がなかっただけでなく、回転数のコントロールができたりグループ客が増えたりと、メリットは少なくないという。
