坪月商60万円と好発進の『虎ノ門 楽㐂』。2TAPSに学ぶ“商業施設出店”の兵法
目標坪月商は70万円。足場を固めつつ、商業施設出店も視野に
「虎ノ門ヒルズステーションタワー」には洋食の業態の出店が多いということもあり、差別化を図る意味でも『虎ノ門 楽㐂』ではインテリアに和の素材を多く用いている。照明は京都の職人による提灯にしたり、椅子は鹿児島の井草で編んだ椅子を配置したり、古箪笥や骨董品も数多く備えた。
オープンして1か月ほどだが客入りは上々だ。ランチは客単価1,500〜1,700円で1日の来店客数は平均70人ほど。ディナーは平均客単価が8,000円弱、平均60人ほどだ。
来店客としては近隣のオフィスワーカーだけでなく、近隣のレジデンスやホテル宿泊者、三軒茶屋時代の常連などさまざまで、日曜でも来店があるという。
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FLR(Food=材料費、Labor=人件費、Rent=賃料)比率はドリンクの出数が高いため落ち着いているといい、『下北六角』ほどの数値には及ばないが、ほぼ計画通りだという。
最後に今後の展望について河内氏に伺うと「虎ノ門の店舗をしっかり成長させることに加えて、2024年と2025年は足場を固めて、次なる可能性への準備期間としたい」と話す。「三軒茶屋のお店はもうすぐオープンして10年になります。働いてくれている人たちも7〜8年くらい経つ人が多く、次のステップに進みたいと考えているスタッフも多くいますので、次世代の育成にも力を入れるタイミングだと思っています。町場のお店のブラッシュアップをして、しっかりお客さまにもアプローチしていきたいですね」と土台を固めることに注力していきたいという。
「コンセプトをしっかり固めて挑戦できる物件であれば商業施設のお話も受けていきたい」と意気込む。
『虎ノ門 楽㐂(らっき)』
住所/東京都港区虎ノ門2-6-3 虎ノ門ヒルズステーションタワー4階
電話番号/03-3528-8433
営業時間/月~土11:00~14:00(L.O.13:30)・17:00~23:00(フードL.O.22:00/ドリンクL.O.22:30)、日祝11:00~14:00(L.O.13:30)・17:00~22:00(フードL.O.21:00/ドリンクL.O.21:30)
定休日/無休
席数/18坪34席(カウンター18席、大テーブル8席、テーブル8席)
https://www.marco.tokyo/