飲食店ドットコムのサービス

池尻大橋『OMA』が描く“居酒屋の新たな世界観”。デザイン力で「会話」生まれる酒場に

LINEで送る
Pocket
follow us in feedly

ドリンクは3枚のメニュー表に記載しているだけでおよそ80種。冷蔵ショーケースに陳列されたワインやクラフトビールなどを加えるとその数は100種を超える

画像を見る

ドリンクはオールジャンルを網羅し、100種以上をラインアップ

一方、ドリンクの品揃えは非常に幅広い。ハイボール13種700円~、お茶割り8種一律750円、サワー8種750円~のほか、焼酎は10種以上750円~、日本酒は10種以上850円~、ワインは15種以上1,000円~、クラフトジンは15種以上850円~を常備。石黒氏は阿武の鶴酒造がつくる日本酒「三好」のラベルデザインを手がけており、オリジナルボトル「MIYOSHI OMA」を含めて「三好」のみで6種を用意している。

「今は居酒屋の専門店化が進んでいますが、『OMA』が目指しているのはすべてのお客様にフィットする店。日本酒好きや焼酎好き、クラフトジンに興味がある人など幅広いニーズに応えられるようにするため、ドリンクはオールジャンルを網羅しました。スタッフには種類が多すぎて覚えるのが大変だと文句を言われますが(笑)」(榊原氏)

石黒氏がラベルデザインを手がけた「三好」は5種をラインアップ。写真中央はオリジナルボトルの「MIYOSHI OMA」で、価格はグラス1,200円

画像を見る

『OMA』のオープンからまだ8か月しか経っていないが、「さまざまなビジネスの発展性が見えてきた」と榊原氏、石黒氏は異口同音に語っている。

「先日、『OMA』の店を貸し切りにしてワインのペアリングイベントを開きましたが、イベントスペースとして店を活用してもらうこともできます」と榊原氏。一方、「『OMA』のブランド認知度が上がるにつれ、百貨店のイベントなどでの出店のお誘いをいただく機会が増えていますし、コスメやアパレルブランドともにイベントを共催することも考えられる」と石黒氏は今後の展望について語っている。

外食事業にとどまらないビジネス展開を見据える『OMA』のチャレンジにも注目していきたい。

『OMA』
住所/東京都目黒区大橋2-16-25 大橋TKビル2F
電話番号/03-6407-0092
営業時間/11:30~15:00、18:00~翌2:00
定休日/日曜・月曜
席数/38
https://www.instagram.com/oma_ikejiri

この記事は役に立ちましたか?
はい いいえ

Pocket
follow us in feedly
飲食店ドットコム通信のメール購読はこちらから(会員登録/無料)
飲食店ドットコム ジャーナルの新着記事をお知らせします(毎週3回配信)
栗田利之

ライター: 栗田利之

フリーランスの記者として、15年以上にわたって外食経営誌の記事を執筆。大手、中堅の外食企業や話題の繁盛店などを取材してきた。埼玉県下を中心に店舗網を拡げている「ぎょうざの満洲」が贔屓の外食チェーン。