『居酒屋燃えた うらめし屋 赤羽』の再起劇と金言。被害総額2,000万円、店舗焼失も情熱は燃え尽きず
逆境をチャンスに
冗談のような店名は大西代表の考えによるもの。旧店舗が大衆酒場であったために差別化を図るためにも同名とはしにくい状況にあった。また、店舗が焼失してもネガティブにならずに、店の由来として名前を残した上に、デザイナーに頼んで店のキャラクター作りに活かした。
火災に遭わなければ現在の店名になることはなかった。逆境を逆にチャンスととらえて前に進む姿勢、旧店舗の流れを引き継ぎながらも時代や環境に合った形態での営業を行なったことが成功につながっていると言っていい。
最後に実際に火災を経験し、今、その損失を取り戻すために懸命に前を向く濱田氏に、飲食業界の人へのアドバイスを聞いた。まず、火災によって会社の出店していくスピードが落ちたことは間違いなく、事業展開の遅れに繋がるのはやむを得ないとする。その上で「絶対にいい(火災)保険に入りましょう」と強調する。
「火事なんて、ほぼ起きるものではありません。ただ、起きた時に生じる損害は、毎月の保険料をケチった結果としては大きすぎます。ウチもいい保険に入っていれば賄えた部分はかなりあったはずです。火事の後、他の店の保険を見直して、今はかなりしっかりとした保険に入っています。月々、数千円程度の違いでしかありませんから。『そういうところをケチらない方がいいよ』と多くの人に言いたいです」
言い古された言葉であるが「備えあれば憂いなし」。経験者の言葉には重みがある。
『居酒屋燃えた うらめし屋 赤羽』
住所/東京都北区赤羽1-66-10 シティ赤羽1F
電話番号/050-5593-4134
営業時間/16:00~23:00(土日祝15:00~23:00)
定休日/なし
席数/35
