中目黒で波に乗る居酒屋『ナカメオンザビーチ』。伊豆・下田の魅力で月間1,800人を集客!
押し付けがましくない「人が集まる場所」
目下の課題は「3,000円に届かないくらい」という客単価の向上だ。おトク感がある既存のフード価格とポーションを見直すことも可能だが、それでは「海の家」的な気軽さが失われてしまう。そのため、ドリンクの見直しを図ることにしたという。さらなる面白味を出して付加価値を高めるのだ。
飲み放題に誘導できるようなコースの魅力を出すほか、料理と合うワインのセレクションも拡充中。中目黒の街はコロナ以前よりも平日の夜が静かだという理由から、平日ランチ営業も始めた。メインが3種類から選べる1,200円(テイクアウトは容器代でプラス100円)の定食は、野菜や魚が豊富。ご飯や味噌汁の盛り付けをセルフサービスにして省力化を図っている。
入口からすぐの場所に、小さな子どもの目線の高さに、店内で読める書籍の本棚があった。大人の目線にあるのは、ミステリー好きのオーナーが選んだ本棚。流行っている飲食店を目指しつつ「人が集まる場所をつくりたかった、というオーナーが抱いた思いを大切にしたい」と原さん。
過去にはガラス張りの店舗を放送ブースのように使い、下田という土地の魅力を伝える内容を収録して配信も行った。この夏はアコースティックライブ、マジックショー、落語の寄席、「夏休みの宿題カフェ」といった盛りだくさんの企画も控えている。
ときに店舗側のメッセージが強すぎると来客が鼻白んでしまうケースもままあるが、この『ナカメオンザビーチ』には、そんな押し付けがましさはまるでない。ひとりの人物が下田で過ごした「幸せな記憶の集合体」のような場所。訪れたゲストにも、その一コマが刻まれていく。
『ナカメオンザビーチ』
住所/東京都目黒区上目黒2-16-12 フレンドビル中目黒101
電話番号/03-6451-0115
営業時間/11:30〜14:00、17:00〜23:00(土日祝13:00〜23:00)
定休日/不定休
坪数・席数/18坪30席(カウンター6席)
https://www.instagram.com/nakame_on_the_beach/
