坪月商55万円の『マグロと炉端 成る』。“錦糸町にないもの”を突き詰めドミナント展開に成功
錦糸町になかった「マグロ×炉端焼き」に特化し月商1,000万円を達成
錦糸町に店を構えた経緯について「錦糸町を食で選ばれる街にしたかった」と宮﨑氏は熱を込める。
「学生時代や今も、地元の友だちと飲むとなるといつも錦糸町でした。錦糸町は、居酒屋は多いもののチェーン店が多く『あと1,000円出してもう少しおいしい料理やお酒を楽しめるお店があったらいいのにな』と昔から思っていたんですよね。そこでMUGENをはじめ、都心で学んだことを地元に持ち帰って、地元の友だちも来てくれるようなお店を作りたいと思い、錦糸町へ出店することにしたんです」
出店に際して宮﨑氏が意識したのは「錦糸町にないお店を作ること」。
「僕が独立した当時の錦糸町は、観測できる範囲ではマグロや炉端焼きに特化したお店はありませんでした。このコンセプトでめちゃくちゃおいしい料理を出して、接客も良いお店を作れば勝てると思ったんです」
『マグロと炉端 成る』はコロナ禍の2021年にオープン、しかも駅前の飲食店が多いエリアではないにもかかわらず売上は右肩上がりで上昇を続けている。18坪40席が連日2回転し、月商は約1,000万円という繁盛店だ。

右奥から時計回りで「名物!和風魯肉飯」2,800円、「特撰標茶町北村さんの蝦夷鹿肉たたき」2,300円、「原始焼きのどぐろ」9,800円、「削りたて大トロのポテトサラダ」1,200円、「名物!刺身盛り合わせ 5種」1,600円
フードロス削減、女性集客を意識した『マグロスタンダード』も坪月商45万円越え
2022年3月には『マグロスタンダード 門前仲町店』を、2023年4月には2号店となる『マグロスタンダード 錦糸町本店』を開業。こちらの看板メニューは、廃棄されていたマグロの内臓部分を活用した「マグロ焼肉」だ。門前仲町出店に際しても、宮﨑氏には戦略があった。
「門前仲町はしっかりおいしい個人店が根付いていて、そこへの新規参入は難しいと思っていました。しかし女性をターゲットにしたお店は少ない。そこを狙うだけで勝てると思い、『マグロスタンダード 門前仲町店』は女性集客を意識した店づくりを行いました。結果的に狙い通りとなり、安定した売上を得られています」
現在、『マグロスタンダード 門前仲町店』は21坪42席で月商770~800万円、『マグロスタンダード 錦糸町本店』は22坪43席で月商950~1,000万円という好調な売上を誇る。
