学芸大学『Bistro11』の常連に愛される店づくり。おひとりさま&バー利用を取り込み盛況
【注目記事】わずか14坪で月商600万円を達成。『ビストロカリテプリ』の「コスパ戦略」をひも解く
ナチュラルワインは8割がオーダー。バーメニューやおひとりさまメニューも充実
ドリンクはナチュラルワインをグラスで常時9種類、ボトルを赤・白20種類ほどと豊富に揃え、お客の8割がオーダーする。
加えてインポーターから仕入れる珍しいクラフトビールや、各地の日本酒、自家製レモンサワーなど豊富にラインアップ。食器にもこだわり、陶芸家・石井啓一氏の手による器を使用している。
客層は現在女性が多く、年齢層は30~40代が中心だという。恵さんが運営するInstagramのフォロワーは4,000人ほどで、SNS経由での来店や、知り合いの紹介などをきっかけに来店する人も多い。
お店の利用シーンについて「普段使いもしやすいし、特別なときにも使えるような幅広いニーズに応えるビストロを目指しています」と真吾さんが言う通り、フレキシブルで使いやすいお店というのも『Bistro 11』の特徴だ。
例えば温かい料理のラストオーダーは22時だが、営業自体は24時までで、ドリンクやチーズ、軽食が楽しめるバータイムとして営業を行っている。スイーツとお茶など、ディナー後にカフェとして利用するお客もいるそうだ。
また最近ではおひとりさま専用メニューの「ソロ飯セット」もスタート。前菜とメインもしくはカレー、自家製パンとチャージ料含めて3,300円で、お客からの反応も良い。ドリンクも合わせてオーダーをお願いしているため、おひとりさま利用でも客単価6,000円ほどになるという。
常連は約4割。客単価8,000円で月間250人ほどが来店
「ディナーで来ていただいてから、バー利用してくれるようになった方もいて。お客さまのさまざまな選択肢に入れていただけて、嬉しいですね」と夫妻は朗らかに笑う。
今後の展望について「現在40代ですが、50代や60代になってもこのお店を続けたいですね。『また来たい』『楽しい』『おいしかったな』と思ってもらえるようなお店にしたいです」と二人は話す。ビジネスを大きくしたいというよりは、この仕事とこのお店へ訪れるお客への愛を感じる。
とはいえ「小料理屋をやってみたいし、デリ、お弁当、ケータリングをやりたいという気持ちもありますし、南国でお店を出したいという夢もあります。やりたいことはいっぱいなんです」と真吾さんは少年のようにはにかむ。経験に裏打ちされたおいしい料理と、おいしいお酒、朗らかな二人の人柄が今後も多くの人に愛されるのだろうと感じた。
『Bistro11』
住所/東京都目黒区鷹番3-7-13
電話番号/03-6412-8223
営業時間/平日・土曜18:00〜24:00、日曜17:00~22:00
定休日/不定休
坪・席数/6.8坪・11席
https://www.instagram.com/bistro_1111/
