江戸川橋『中華 汀』、夜はワンオペも月商170万円を達成。目指したのは「毎週通える店」
いつ行っても居心地が良く、料理も酒も旨いから、ついつい通ってしまう。江戸川橋の『中華 汀(みぎわ)』はそんな普段使いの四川料理店。住宅街に佇む店はカジュアルな雰囲気で、ランチは近隣で働く人々、夜は地元住民を中心に賑わいを見せる。「自分が行きたいと思える店を作りたかった」と語る店主の江崎祐弥氏に話を聞いた。
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目指したのは「年1、2回行く高級店より、毎週通いたくなる肩ひじ張らない店」
『中華 汀』を切り盛りする江崎氏は、四谷三丁目『峨眉山』、神楽坂『芝蘭』を経て2021年に独立した。開業場所として選んだのは、神楽坂に隣接する江戸川橋。江崎氏にとっては馴染み深い街でもある。駅から少し離れれば高層ビルが少なく、治安の良さ、都心へのアクセスの良さなどからファミリー層にも人気が高い。
江崎氏が目指したのは、肩肘張らずに旨い料理と酒が楽しめる店だ。
「特にコンセプトを立てたわけではないのですが、作りたかったのは“自分が行きたい店”。あまりに高級すぎると、お客さまも働く自分も色々と気を遣ってしまうし、おそらく年に1、2回行くかどうかでしょう。だったら、店の雰囲気も、価格も、毎週通いたくなるような店にしたいと思いました」
元カフェだったという物件は居抜きで、カウンターや棚などはそのまま活用。キッチンから全ての客席を見渡すことができ、かねてより「独立するなら1人で」と考えていた江崎氏は、これなら自分だけでも回せるだろうと契約を決めたという。
開業した2021年はコロナ禍まっただ中、集客に苦労したのでは?と尋ねると「神楽坂など繁華街から離れている分、影響は少なかったと思う」と江崎氏。
「このあたりは住宅街ということもあって、リモートワークをされる方が多かったのか、オープン当初から比較的お客さまが入っていたと思います。だから助成金ももらっていません。というよりも、この店は新規開業で前年度のデータがないので、コロナ禍が売上にどう影響しているかもわからない。初めから助成金に頼ってしまったら、なくなった時に痛い目を見るなと思い、初めから申請しませんでした」
