坪月商50万円の幡ヶ谷『タイ料理 ミャオミャオ』。平日2回転する繁盛ぶりの秘密とは!?
名物の薬膳サワーとソムリエ厳選のナチュラルワインが人気
ドリンクは「タイビール」(瓶、缶ともに720円)や「生タイハーブサワー」(720円)などバラエティに富んだタイ産の酒が揃う。なかでもタイの老舗漢方薬局によるブレンドハーブを漬け込んだ焼酎のソーダ割り「タイ薬膳ハイボール」(各720円)が大人気という。
またタイ料理店では珍しく、ナチュラルワインのラインアップも魅力だ。ソムリエ資格を持つスタッフが厳選したという、赤、白、オレンジ合わせて常時6種類以上を揃える。
「クラシカルなワインに比べ、ナチュラルワインはタイ料理に合わせやすいものが多い」と宮尾氏。幡ヶ谷~代々木上原エリアにはナチュラルワインを扱う店が集中していることから、飲み歩き目的で遠方から足を運ぶファンも呼び込める。近隣の店舗が互いの店を紹介し合うこともあり、新規客&リピーター獲得につながっているようだ。
一方、SNSをきっかけに訪れるお客は「ドリンクを注文したがらない傾向にある」といった問題も。そこで2024年からは1名につき2オーダー制を導入。価格高騰や物流課題など時代の変化に合わせた柔軟な対応を続けている。
幡ヶ谷で“老舗”と呼ばれる存在になりたい
2025年2月には監修したレトルトカレーが発売され、ますます注目を集めている『ミャオミャオ』。店舗数を増やすことは考えていないと話す宮尾氏に「経営者として最も大切にしていることは?」と尋ねると「情熱」という答えが返ってきた。
「時代に逆行していてダサいかもしれませんが(笑)。ずっとタイ料理を作ってきた今でも、自分が情熱をかけて作った料理が、お客さまに喜んでもらえたらやっぱり嬉しいです。スタッフにも、『自分のために働いてほしい』と伝えています。『やらされている』という感覚でダラダラ働いてもつまらないし、もったいない。自分の時間を無駄にしてほしくないですから」
いわゆる“職人気質”で、未だにキッチンを人に任せることに抵抗があるという宮尾氏。いずれはスタッフを増やすなど体制を変えることも視野に入れてはいるものの「(体力的にも)あと1年くらいは大丈夫かな。背伸びせず、地道に積み重ねながら、いつか老舗のような存在になれたら」と笑顔を見せた。
『タイ料理 ミャオミャオ』
住所/東京都渋谷区幡ヶ谷2-1-4 ザシティ渋谷幡ヶ谷2F
電話番号/03-6383-3222
営業時間/11:30~15:00(L.O.14:30)、17:30~23:00(L.O.22:00)
定休日/水曜
坪数・席数/15坪・29席
https://www.instagram.com/myaomyao_hatagaya/
