「立ち飲み×空中階」で驚異の坪月商100万円超。渋谷『型破離』の常識破りな経営論
坪月商140万円の学芸大学『立呑み 鉄砲玉』や、坪月商150万円の自由が丘『立呑み中華 起率礼(きりつれい)』など、驚異的な数値を叩き出している株式会社シゲキがほしい。同社が2025年4月8日(火)、渋谷区道玄坂に新店舗『立食 型破離(かたやぶり)』をオープンさせた。立ち飲みでありながら空中階、看板なし、異端とも言える戦略の全貌を代表の正木勇貴氏に聞いた。
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立ち飲みながら、空中階で看板なし。「教えたいけど教えたくない店」目指す
『型破離』という店名は、芸事の世界で用いられる「守破離」の精神に由来する。1店舗目の『立呑み 鉄砲玉』で王道の立ち飲み、2店舗目『立呑み中華 起率礼』で本格中華を展開した経験を踏まえ、3店舗目では「自分たちにしかない、オリジナルの立ち飲みを創造することを目指した」と正木氏は話す。
お店があるのは「渋谷マークシティ」のほど近くだが、JRや銀座線、副都心線の渋谷駅からは徒歩10分ほどかかる。しかも、路地裏の雑居ビルの2階、マンションの一室のようなわずか5.5坪のスペースで、あえて看板を出していない。
「空中階で看板なし」という立ち飲み業態として異例の試みは「このスタイルが成功すれば、今後の物件選びの幅が格段に広がる」と正木氏が考えたからだ。「路面店にこだわらずとも、魅力的なコンテンツがあれば集客できることを証明したい」というチャレンジングな姿勢も窺える。
集客は、初速を求めるのではなく、口コミによるジワジワとした広がりを重視しているという。「渋谷にこんなところがあるんだ」「人に教えたいけど、教えたくない」と感じさせるような、濃いファン層の形成を目指す。スタイリッシュでクールな内装も、隠れ家感を演出し、お客の発見する喜びを刺激する。
