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パンが主役のビストロ、日本橋兜町『Bistro yen』。ブームを超えた右肩上がりの成功戦略

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ディナーのアラカルトメニュー。自家製のシャルキュトリーもおすすめ

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今まさに生まれ変わろうとしている街から発信できること

来店客は約8割が女性で、年齢層は30代がメインではあるが、20~60代くらいまでと幅が広い。建物が以前は銀行だったため、お客は当時の銀行に勤めていたという人や日本橋近辺で働く人、さらにはインスタグラムなどを見て、他県から訪れる人などさまざまだ。

また⾷の複合ショップである「BANK」の地下1階にはコーヒーバーやフラワーショップなどもあり、遠方から訪れる人の中には、昼間はベーカリーやコーヒーバーでゆっくり時間を過ごし、夜は『Bistro yen』でディナーを楽しんでいく人もいるという。さらに誕生日などの記念日利用には、地下1階のフラワーショップでプレゼントとしてお花を購入する人も少なくない。

地下1階のフラワーショップでは、ハイセンスなドライフラワーと生花の両方を扱う

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日本橋兜町はもともとはビジネス街だが、2020年に元第一銀行の建物をリノベーションしたブティックホテル『K5』がオープンし、そのあとにパティスリー『ease』がオープンするなど、現在、新たなカルチャーの発信地として注目を集めつつある。

「『BANK』のように一つの建物の中でいろいろな体験ができる施設は珍しいと思います。食や雑貨、お花、フレグランスなど、コラボイベントなども行って、兜町からさまざまなことを発信していきたいです。ここを目的に遠くからわざわざ足を運んでくださる方や兜町で働く方、地元の方、いろいろなお客さんがいらっしゃいますが、皆さんのニーズに応えられるお店でありたいです」と井原さんは今後の展望を話す。

旧銀行跡地というヴィンテージ感を生かしつつ、モダンを取り入れた空間(画像提供:Bistro yen)

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東京の新しい金融・ビジネス・文化の拠点として生まれ変わろうとしている日本橋兜町に、新たな価値観を吹き込んだ「BANK」、そして『Bistro yen』。この街のさらなる進化に貢献する存在として、これからも目が離せない。

『Bistro yen』
住所/東京都中央区⽇本橋兜町6-7 兜町第7平和ビル1F
電話番号/050-3595-0835
営業時間/11:30~14:30(L.O.13:30)、18:00~21:30(料理L.O.20:30、ドリンクL.O.21:00)
定休日/水曜
坪・席数/約18坪・37席(カウンター7席、テーブル30席)
https://www.instagram.com/yen_bistro_tokyo/

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小坂知美

ライター: 小坂知美

学生時代からの食への探求心と食いしん坊が高じて、フードライターとして活動中。飲食業界でパティスリーやレストラン等の広報・PRに就いていたことから、取材を受ける飲食店側の立場も経験。作り手のこだわりと愛情が詰まった、美味しいものを食べているときが至福の時間。