中目黒『食卓あおもん』22歳の女性店長が大活躍。大胆な「若手起用」の“狙い”とは?
東京・五反田の『酒肴あおもん』、恵比寿の『肴場あおもん』と立て続けに坪月商50万円超えの繁盛居酒屋を輩出した株式会社青者。その3店目として2025年3月に中目黒にオープンした『食卓あおもん』も坪月商80万円という高い目標売上を掲げているが、特筆されるのが店長見習いとして22歳の女性スタッフを抜擢した点だ。
若手スタッフに新店を任せる狙いは何か。女性が働きやすい店を作るためにどんな工夫をしたのか。同社代表取締役の渡辺慎一郎氏と『食卓あおもん』の店長見習いとして勉強中の塩田佳歩氏のお二人に話をうかがった。
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失敗が人を育て、会社を成長させる
店の責任者である店長は売上と利益を伸ばすために鍵を握る存在だ。新店の店長となれば、その影響度はより大きくなるが、株式会社青者は2025年3月に東京・中目黒にオープンした『食卓あおもん』の店長候補に22歳の女性スタッフを指名した。
『食卓あおもん』を率いることになった塩田氏は栃木県宇都宮市の出身。東京都内のデザイン専門学校に進学した後、『酒肴あおもん』のオープニングスタッフとしてアルバイトで勤め始めた。そこで飲食店運営の楽しさに目覚めると、持ち前の明るさを活かし、ホールの主戦力として大活躍。2023年9月からは社員として働くようになった。
居酒屋の店長に22歳のスタッフが就くのは異例の抜擢といえるが、同社代表取締役の渡辺慎一郎氏は新店長に塩田氏を指名した理由をこう説明する。
「当社は人材ありきで出店の可否を決める方針を採っていますが、3店目のオープンの話が持ち上がった際に店長候補を現場責任者にたずねたところ、挙がったのが塩田の名前でした。信頼でき、責任感が強いことが推薦理由。店長を任せるにはまだ若く、経験不足であることは否めませんが、失敗は人を育てるというのが僕の持論ですから、このチャレンジが彼女だけでなく、会社の成長にもつながると考え、思い切って店長を任せることにしました」
