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目黒『NOON』、カフェとレストランの二刀流で街の顔に。長く愛される“引き算の経営術”とは

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韓国や日本のクラフトマッコリ(グラス950円、ボトル5,100円、3種のみ比べセット1,730円)も同店の名物

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技術よりも「人間性」がチームを支える。属人性とシステムを両立させる組織図

多文化のエッセンスを扱う3店舗の運営を支えるのは、創業メンバーの3名を中心に、彼らの思いに共鳴した社員やアルバイトスタッフたちだ。採用において彼らが最も重視するのは、「人間性」だという。

「作業は3か月から半年あれば教えることができます。それよりも、しっかり挨拶ができるか、協調性があるか、チームとしてのバランス感覚を持っているか。そうした人間性の部分を最優先しています。結果として、自分も若くして店を持ちたいという熱量の高い子が集まってくれるようになりました」

ディナーはアラカルトスタイル。フード価格のレンジは990円~2,800円

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スタッフの育成には、研修旅行も一役買っている。韓国などで現地の食文化を肌で感じ、その体験をメニューや接客に落とし込む。創業者が日々現場に立ち、味付けや盛り付けの微調整を行う「現場主義」を貫くことで、レシピの再現性だけでなく、ブランドの熱量を末端まで浸透させている。

「レシピドキュメントは未経験者でも読み解けるよう、整備しています。システムとしての効率と、人による温度感のバランスを常に探っています」

「生ビール」(790円)に加え、「ヌーンレモンサワー」(790円)を含むサワー&チューハイ類やナチュラルワイン、ノンアルコールなどドリンクのカテゴリも幅広い

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神保町にカフェ『LONGWOOD』を出店予定。空中階への挑戦と編集的経営

『NOON』の成功は、飲食店の枠を超えた「ディレクション案件」の増加にも繋がっている。化粧品会社の支援やアパレルのコラボ、駅スイーツの開発など制作部門を確立し、多角的な事業展開を進めている。

そして2026年5月、神保町に新店『LONGWOOD(ロングウッド)』をオープンさせる。

「3階建ての3階に出店します。神保町は老舗の喫茶店は多いですが、現代的なカフェの空白地帯。あえて空中階を選ぶことで賃料を抑え、その分を商品や体験への投資に回す。ロンドンでの経験を活かした『普遍的な大衆のティールーム』を目指します」

日本には馴染みの薄い「空中階のカフェ」をあえて定着させようとする試み。そこには、既存のマーケットに従うのではなく、新しい選択肢を提示しようとする彼らの一貫した姿勢がある。

「自分自身の役割は『編集者』だと思っています。コンセプト、立地、味、そして人。この4つの軸を、その場所や時代に合わせてどうバランスよく配置するか。正解を求めるのではなく、自分たちの感覚というフィルターを通して、これからも新しい体験を形にしていきたいですね」

「食×デザイン×カルチャー」の融合。それは単なるおしゃれな店作りを意味しない。確固たる哲学に基づき、要素を削ぎ落とし、現場の熱量を最大化させる。その編集の積み重ねこそが、『NOON』という唯一無二のブランディングを形作っているのだろう。

『NOON』 『PARLOR NOON』
住所/東京都品川区下目黒4-3-7 1F・2F
電話番号/03-6417-4440
営業時間/『NOON』11:00~15:30(L.O.14:30)、17:00~22:00(L.O.21:00)/『PARLOR NOON』12:00~17:30(L.O.16:45)、18:30~22:30(L.O.21:45)
定休日/なし
https://www.instagram.com/noon_meguro_restaurant/
https://www.instagram.com/parlornoon_2f/

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中森りほ

ライター: 中森りほ

グルメ系ウェブメディアの編集・ライターを経て2017年よりフリーライター&編集者として活躍。『食べログマガジン』『Numero.jp』などで、グルメや旅記事を執筆中。