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飲食店で「嫌われる客」「むかつく客」の迷惑な特徴8選。水だけ頼む、長居する、持ち込みする etc...

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画像素材:PIXTA

飲食店に嫌われる客⑦大声で話す客

居酒屋などある程度にぎやかさが特徴という業態の場合もあるが、カフェや定食屋など一人客が多い業態の店、落ち着いて食事をしたいレストランなどで大声で騒いでいる客への対応も困ったものだ。仲間内で盛り上がる大学生や高校生、ママさん同士、酔ったサラリーマンなど「うるさいなぁ」と思いつつ、トラブルになるのも嫌なのでなかなか注意にいけないという店も多いだろう。

大声で話す客の対処法・対策法は?

じつは大声で話している客を放置していると、店はいろいろな不利益を被ることになる。その一つが「騒がしい店」という印象を持たれてしまうこと。これが口コミで広がると、お店自体のイメージが下がってしまうから危険だ。またマナーがいい、ルールを守るといった質のいい客が減ってしまうことにもつながる。

にぎやかで楽しい雰囲気の店だと思ってもらえたのならいいが、あまりにも度が過ぎてはやはり注意しなくてはいけない。もちろん店長など店舗責任者が最初から対応する方が客もいうことを聞きやすい。また、理由をちゃんと説明すると相手も聞き入れやすくなる。「他のお客様に迷惑になりますので…」「静かな雰囲気を好んで来てくれている方もいますので…」といったような理由があると、相手も自分勝手だったと気づくだろう。

飲食店に嫌われる客⑧突っ込んだ質問をしてくる同業者や開業予定者

筆者が経営していた店は、情報誌だけでなく、飲食業の専門誌にも多く取り上げられていた。これから開業される予定の方や同業者も多く来店していたというわけだ。そういう人々は、お店を舐め回すように見ているのでだいたいすぐにわかる。内装や食器、メニュー表について見たり話していることが多い。もちろん、自分の店が誰かの参考になれば嬉しいことなので大歓迎である。

困るのは、会計の時などに状況を考えずにいろいろ質問をしてくる人達だ。「パスタのレシピを教えてください」「内装費はどれくらいかかりましたか?」「どれくらいで軌道に乗りましたか?」「未経験でも成功できますか?」などなど。営業中に立ち話で簡単に答えられるようなものではないし、近くに一般のお客様がおられることも配慮していただきたいものだ。

同業者や開業予定者への対処法・対応策は?

もちろんただ様子見をしに来た場合は、門前払いをすることはできない。反対に自店の良さを存分にアピールして、相手を牽制するのも一つの手だろう。また、できれば協力したいと考える良心的なオーナーもいるだろう。その場合は、ショップカードや名刺などを渡して、後日改めて連絡してもらおう。質問をメールで送ってもらってもよいし、定休日などに時間を作ってお会いすることで良好な関係を築くこともおすすめだ。情報交換などでいい関係ができれば、敵ではなく、好敵手(ライバル)として自店の成長に役立つかもしれないからだ。

飲食店の本分を思い出し、お互いが心地よくなれる環境を

ほかにも、閉店時間を過ぎても帰ってくれない客など、嫌だと思う客は色々いるが、ほとんどが店側の考え方次第で解決するように思う。絶対にお客様だけが悪いわけではない。

前述の通り、何かを禁止したり、お願いをすることは非常に難しい。ルールを作ってしまうと心から楽しめるお店ではなくなるからだ。かといって、何でも客の自由というわけにはいかない。飲食店は、食の喜びや、楽しい時間の過ごし方を提案するものである。それが根底にあれば、ほとんどの問題は解決していくだろう。

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大槻洋次郎

ライター: 大槻洋次郎

父親が喫茶店を営む家庭に生まれ、31才の時にカフェで独立開業。個人経営のこだわりカフェの先駆者的存在となった。現在は大手カフェスクールや展示会での講師活動、飲食店の開業支援などを行なっている。現場目線の初心者でもわかりやすいノウハウに定評がある。メディア出演も多数。得意料理はパスタ。