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飲食業界で話題の「DX」も。2021年プレスリリースのキーワードランキング発表

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画像素材:PIXTA

プレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営する株式会社PR TIMESは、2021年1月1日~10月31日に企業から配信されたプレスリリースを対象に、データ分析を実施。集計結果より明らかになった年間&月別キーワードランキング、業界別分析、注目キーワードを発表した。今回はランキングの中から飲食店に関連したキーワードを取り上げ、2021年の動向を振り返りたい。

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対象期間:2021年1月1日~2021年10月31日
集計対象:PR TIMESプレスリリース23万990件
※詳しい発表内容はこちら

1位は「DX」。飲食店でもデジタルソリューションのニーズ高まる

新型コロナウイルスの感染拡大により、年始から緊急事態宣言が再発令された2021年。コロナ禍で企業活動や日常生活において「DX(デジタルトランスフォーメーション)」のニーズが高まり、飲食業界でもDX化が加速。厳しい状況のなかで生産性を向上させ売上を確保するとともに、顧客体験を変革して競争優位性を高めようとする動きがある。

総合1位は8279件のプレスリリースで使用された「DX」

5位は「SDGs」。飲食店でもSDGs関連商品やサービスが登場

SDGsを意識した商品・サービスを選択することは、社会貢献に寄与できるという意識もあり、消費者からの支持を集めやすくなっている。飲食業界におけるSDGsの取り組みとして多いのがプラスチックごみ削減で、ストローをプラスチック製から紙製や竹製のものに変えるなどの動きが広がった。

また、消費期限間近な商品を割引販売したり、市場では規格外として扱われる食材を利用したりと、フードロス削減に取り組む事例も見られる。生産から消費、破棄まで流通経路を明確にした「トレーサビリティ」を意識する飲食店もあり、こうした取り組みをメニューに反映することが、お客の支持につながっている。

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11位は「テレワーク」。テイクアウト・デリバリー定番化の要因に

テレワークによって消費者の生活様式が大きく変化し、飲食業界ではテイクアウトやデリバリーが急成長。テーブルチェックとポスタスの調査によると、1店舗あたりのテイクアウト・デリバリーの売上は、2020年2月と比べてほぼ2倍になっている。

各社ともにテイクアウト・デリバリーに着手し、さまざまなメニューが生み出されているが、なかでもヒットしたのが、今年4月に発売された丸亀製麺の「丸亀うどん弁当」だろう。テレワーク中のランチタイムに手軽に食べられることから人気となった。

緊急事態宣言解除後の10月も、飲食業界のプレスリリースにおいてテイクアウト・デリバリーは上位にランクインするキーワードとなっており、もはや定番化していると言える。

DXやテイクアウト・デリバリーの定番化といったキーワードからは、コロナ禍で飲食店のあり方が大きく変わろうとしている状況が伺える。さらにSDGsへの取り組みなど、社会からの期待に応えていく姿勢も飲食店に求められている。2021年を振り返りながら、今後の展開に役立ててほしい。

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松尾友喜

ライター: 松尾友喜

和歌山の地元情報誌の編集部でパンの特集や連載、商品開発を手掛けるなど、“パン好き編集者”として活動。2018年に独立し、フリーランスのライター・編集者として、パンをはじめ食関連、旅と街歩き、インタビューなど幅広い分野で取材・執筆している。