開業2か月で連日満席の『ブルー ザ スリー』。『渋谷 半地下酒場』今添笑店が表参道で挑む新業態
【注目記事】卓上サワーの仕掛け人が語る「2023年の居酒屋トレンド」。エンタメ性がヒットの鍵に?
店づくりの根底にあるのは、徹底した「お客様目線」
これらメニューに関しては基本的に冨田氏と國又氏が開発を任されているが、そこに「飲食の素人」と謙遜しつつも、確かな経営センスとトレンドに対する高い感性をもつ今井氏や添田氏の意見が加わることで、集客力がより強化される。
「僕ら料理人は、つい料理人目線でものを考えてしまいますが、今井さんと添田さんは徹底して『お客様目線』なのがすごい。たとえば料理を考える際、料理人としては見た目よりも食べやすさを重視してしまうけど、2人はお客さん受けを考えて見栄えに重きをおいたりする。アパレル出身ということもあって、宣伝力や発信力があるのも僕ら料理人にはない部分です」
料理をすることがとにかく好きで、休日も家族に手料理をふるまうという冨田氏。「その代わり料理以外のことは何もできない」と笑うが、そこに惹かれた今井氏、添田氏のパズルピースが見事にはまり、今新たな章が紡ぎ出されたのだ。
開業から1か月半余り経った現在、昼だけで80~100人が来店し、夜は連日予約で満席という人気ぶり。客単価は昼1,000円、夜6,000~7,000円で推移しており、まだまだ売上の伸びしろは大きい。今後について尋ねると、「オモテサンド」という新たなサンドイッチブランドの立ち上げに加え、イベントや新店の構想もあるという。中華居酒屋の枠にとどまらない店づくりに、今後もますます注目が集まりそうだ。
『BLUE THE THREE(ブルー ザ スリー)』
住所/東京都港区南青山3-10-40
営業時間/11:30~15:00、17:30~23:00
定休日/日曜
席数/65
