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『炭火焼き リリー』も月商1000万円超えの快挙。H VIEWが新業態をヒットさせる法則とは?

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H VIEW株式会社代表取締役CEOの中田 匠氏(左)と取締役 総料理長の榎本 薫氏(右)

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2023年12月のオープン初月に、23坪48席の規模で月商1,100万円を弾き出した東京・渋谷『炭火焼き リリー』。同店を運営するH VIEW株式会社は、創業店の日本酒バル『Mr.Happy』を2017年にオープンすると、その後の7年間で外食、美容、ヨガスタジオ、営業コンサルティングなどグループ企業でさまざまな事業に手を広げ、事業成長を果たしている。

外食事業は日本酒バル、クラフトビール専門店、焼肉店、フレンチレストランなど10店を展開。幅広い業態で大ヒットを飛ばし続けている同社の成功法則を、代表取締役CEOの中田 匠氏と取締役 総料理長の榎本 薫氏にうかがった。

【注目記事】日本酒バル『Mr.Happy』、開業1年で月商1300万円達成。「アイドマの法則」活用した戦略とは!?

「コロナ禍を境にしてWEBマーケティングも大きく変化しました」と中田氏は言う

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独自の成功法則による出店エリアの選定と業態づくり

東京、神奈川でぐんぐんと店舗網を拡げている元気印企業がH VIEWだ。2017年の創業からハイペースで出店を進め、これまでに外食10店を展開。ヨガスタジオや美容サロンも手がけており、総店数は16店におよんでいる。

神保町、新宿、渋谷、立川、蒲田などさまざまなエリアに出店し、手がける業態も日本酒バルの『Mr.Happy』、クラフトビール専門店の『BEER BOMB』、焼肉店の『炭火焼肉 ひねらんかい』、フレンチレストランの『HYENE』など幅広い。出店エリア、業態のいずれも一見すると共通点がないように思われるが、代表取締役CEOの中田 匠氏は「いずれも独自の成功法則にのっとっている」と説明する。

中田氏の言う成功法則が業態開発でどう活かされているのか。2023年12月にオープンしたすし居酒屋『炭火焼き リリー』で、そのポイントを探っていきたい。

『炭火焼きリリー』は京王井の頭線渋谷駅に直結した商業施設「渋谷マークシティ」の裏手に店を構える(画像提供:H VIEW)

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Webマーケティングの観点から絞り込む「バズりやすいエリア」

まず、H VIEWの出店戦略で特筆されるのが、Webマーケティングの視点で出店エリアを選定していることだ。中田氏は前職の外食企業などでWeb広告をフル活用して新店50店を成功に導いてきた。そのノウハウを活かし、Webマーケティングの費用対効果が高いエリアを絞り込み、そこで出店を進めているのである。

ただ、「外食店のWebマーケティングはコロナ禍を境にして環境が大きく変化した」と中田氏は言う。

「コロナ禍前は『食べログ』や『ぐるなび』などのグルメサイトによる広告の費用対効果を重視していましたが、今は『Instagram』や『TikTok』などのSNSがメイン。詳しい分析手法は公開できませんが、データ分析によって『SNSでバズりやすいエリア』を独自に導き出し、そこで物件開拓をしています」

L字型カウンターをメインにした解放感のある内装。あえて、すし店らしくない店舗デザインを施した(画像提供:H VIEW)

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栗田利之

ライター: 栗田利之

フリーランスの記者として、15年以上にわたって外食経営誌の記事を執筆。大手、中堅の外食企業や話題の繁盛店などを取材してきた。埼玉県下を中心に店舗網を拡げている「ぎょうざの満洲」が贔屓の外食チェーン。