三鷹『万歳パンダ』、28歳女将の笑顔に惹かれ令和男女が“昭和”満喫
最も大事にしていることは?
川ノ口さんに「店舗の運営で最も大事にしていることは何ですか?」という質問をすると、たった一言、「笑顔」という答えが返ってきた。「私は飲食業界での経験はまだまだです。ですから、せめて笑顔や愛嬌は他の店の人に負けないようにと思ってやってきました」と言う。さまざまなコンセプトの店舗は存在するが、客への笑顔は基本であり、最高のホスピタリティであることは変わらない。昭和のサラリーマンも、令和のサラリーマンも、女将さんの笑顔を求めてやって来るのは同じである。
川ノ口さんは『万歳パンダ』を「お客様にとって一息つける、優しい空間」とすることを目指している。「お客様は40代から60代の方が多く、スーツにネクタイを締めた管理職をしている方も少なくありません。ここでは昼の仕事のことは忘れ、緊張を緩め、癒やされてから家に帰るような、そんな場所になれればいいなと思います」と語る。
「まさに昭和の居酒屋ですね」という筆者の言葉に、「そうですね」と令和の女将さんはにっこりと笑った。
川ノ口由樹(かわのぐち・ゆき)
新潟県阿賀町生まれ、28歳。亜細亜大学国際関係学部卒業後に広告代理店勤務を経て飲食業界に入る。2022年9月から『万歳パンダ』の女将さんとなり、現在に至る。今の目標は「万歳パンダの定休日をなくすこと、そのために(もう1人の)女将募集」、そして「ランチもやってみたい」とのこと。
『万歳パンダ』
住所/東京都武蔵野市中町1-19-11
電話番号/0422-38-8438
営業時間/平日17:00~23:00、土日15:00~22:30(週末は事前に電話で来店希望を伝えるのがベター)
定休日/月曜・火曜(祝日は営業)
席数/17
https://www.instagram.com/banzai.panda/
