池尻大橋『ザ・銀皿』が織りなす「感性」の法則。目指したのは「常識破りのネクラな店」
大衆に注目されるより「たまたま見つけた運命の店」であり続けたい
ワンオペ営業を想定して始めた同店だが、今年はスタッフを1名雇用することを目標に掲げ、絶賛募集中だ。
「ありがたいことに客数や売上は、この1年で倍近くまで伸びました。自信がついたと同時に、1人でやれる限界も感じています。僕とは違う魅力を持ったスタッフに参加してもらって、新しい風を取り入れつつ手数を増やしたいです」
開店から1年、独創的な世界観が強烈な印象を与え、メディアからも注目される店に成長した。しかし、小田島氏はこう語る。
「人は基本、ディグりたい欲求があると思っています。レコードとの運命的な出会いのように、この店をたまたま見つけた喜びを感じてもらいたい。だから、メディア戦略で認知拡大を狙うより、いま目の前にいるお客さまを大切に、一人ひとりに向き合った丁寧な接客を心がけています」
決して大きな声を上げずとも、届く人にはいつか必ず届く。静かな住宅地でありながら、感度の高い店が増えているここ池尻大橋で、この店を見つけることができた幸運な大人たちのためだけに、今夜もそっと明かりが灯る。
『ザ・銀皿』
住所/東京都目黒区東山3-6-15 エビヤビル401
営業時間/19:00〜
定休日/火曜
席数/カウンター8席+立ち飲み
https://www.instagram.com/the.ginzara/
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