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飲食店の「TikTok」集客を、バズり酒場『あそばれ』に聞く。総再生数5000万回の動画術とは?

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約100社の集客コンサルティングを行ってきたというFTT合同会社の曽根浩伸氏

TikTokのアカウントを開設し、わずか半年でトータル4000万再生を突破した『和牛と牛タンの店 あそばれ』。その後に始めたYouTubeのショート動画もトータル1500万再生を超えているという。

動画系のSNSで集客を図る飲食店が増加しているが、思うような成果を上げられないケースも多い。飲食店が人気動画を作る秘訣はどこにあるのだろう? そこで今回は、同店を運営するFTT合同会社の代表・曽根浩伸氏にTikTokといったショート動画の集客効果、そしてファンの心を掴むコツをうかがった。

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思わず笑ってしまうような「居酒屋あるある」の動画が並ぶTikTok店舗公式アカウント

新規ファン獲得のチャンスが多いTikTokで若者のユーザーを魅了!?

軒並み再生数が伸びている『和牛と牛タンの店 あそばれ』の動画。視聴数の増加は集客につながっているのだろうか?

「『あそばれ』は前の経営者から買い取る形で今年の4月にリニューアルオープンし、そのタイミングで動画の投稿も始めました。以前と比較し、売上は約200%アップしているので動画の効果も少なからずあると思います。

TikTokの投稿で意識しているのはレコメンドのシステムに影響がある視聴完了率(最後まで動画が視聴される割合)です。この割合を上げて、おすすめにピックアップされることを狙うため、競合の人気動画を参考にしながら、アカウント開設当初からコント調のショート動画を中心にアップしました。脚本と撮影は元よしもと芸人の社員がいるので彼らのチームに任せています。我々素人よりも面白くなる仕組みを心得ていますからね」

なるほど、お笑いセンスのある専門家が動画を制作していたわけだ。急激な再生数の伸びも納得である。

コントのような動画にも美味しそうな料理が度々登場。コメント欄のくいつきも上々だ

そもそも、店舗公式のTikTokアカウントを作ろうと思ったきっかけは何なのだろう?

「弊社は『あそばれ』を手掛ける前から飲食業はもちろん、不動産、美容、建築などの企業に100社ほど集客コンサルティングをやっていました。会社自体が新しいことにどんどんトライする社風ですので、リニューアルをきっかけに動画も始めることにしました。

いろいろな媒体の分析を経て、TikTokを選んだ理由は2つあります。1つ目はYouTubeでは急上昇ランキングに載らないと新規の視聴者を獲得しづらいということです。YouTube側が急上昇としてピックアップするのは、公開してだいたい2時間以内くらいに再生数が急激に伸びた動画。このアルゴリズムに乗せるには動画の公開直後に公式LINEやTwitterなどで告知をする必要がありますし、チャンネル登録数もある程度の人数が求められます。

2つ目はTikTokはおすすめを軸に動画が視聴されるところです。YouTubeよりも有利に立ち回れると考えました。大多数のTikTokユーザーはアプリを起動した直後に表示されるおすすめ動画をスワイプしながら見るスタイルが多く、フォロー欄から視聴するのは少数派です。

どんな動画がおすすめされるのかというと、先ほどもお伝えした動画途中での視聴離脱率が低いことをはじめ、『いいね』やコメントの数、ほかのアプリへのシェアの多さなど、『この動画は良質なんだな』とAIが判断した動画がおすすめされます。なので、純粋に面白い動画を作ることに集中すればいい。

大きくこの2つの理由から、フォロワーが少なくても動画が面白ければ新規の視聴者につながるチャンスを掴みやすいTikTokで発信しようとなりました」

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松嶋三郎

ライター: 松嶋三郎

フリーランスのライター。堅いネタから柔らかいネタまで、週刊誌やビジネス誌など紙・Web問わず多数のメディアで執筆中。「書く記事はジャンルも内容も媒体も食わず嫌いしない」がモットー。 https://twitter.com/matsushima36