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酒場ライター・パリッコが飲んで語る「今あらためて『一軒め酒場』が面白い」

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安定感のある“大衆酒場的”酒とつまみ

続いて、一軒め酒場といえばの名物、「神田旨カツ」と「一軒めボール」もお願いしよう。

「神田旨カツ」(1本109円)

「一軒めボール」(264円)

豚肉と長ねぎをからっと揚げたシンプルな串カツ「神田旨カツ」は、ソース味と和風味の2種類。噛みしめた瞬間に豚の旨味と衣の香ばしさが広がる。ソースの爽やかさがじゅわっと広がる王道のソース味も、おろし醤油でさっぱりと食べられる和風味も甲乙つけがたい。串カツっていうのはなんでこうも、ビールが進んでしまうんだろうか。

そして、ほかのチェーンではないタイプのつまみが「一軒めボール」。なじみのない方に説明すると、豆腐をつなぎにしたひと口サイズの肉団子で、ほんのりとカレー風味がついている。そこにケチャップをつけて食べると若干の駄菓子感があって楽しく、これをつまみに飲んでいるとき、僕は一番「あぁ、一軒め酒場だなぁ」と実感する、そんな一品だ。

というわけで、ビールがぐいぐいと進む。2杯目は「おやじ好みの梅サワー」でお願いします!

「おやじ好みの梅サワー」(209円)+「梅干し入り」(30円)

いや〜楽しいな。豊富なメニューには気になるものがまだまだもりだくさん。今日はいけるだけいってやれ!

「煮込み」(319円)

「明太マヨピザ」(209円)

こってりと濃厚な見た目の「煮込み」は、まさにおやじ好みの味わい。「明太マヨピザ」は、クリスピーな生地にマヨ明太がのってるんだから間違いない美味しさ。腹にたまりすぎない軽さもつまみにちょうどいい。

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パリッコ

ライター: パリッコ

1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家、イラストレーター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。最新刊はスズキナオ氏との共著『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』。2022年には、長崎県にある波佐見焼の窯元「中善」のブランド「zen to」から、オリジナルの磁器製酒器「#mixcup」も発売した。