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新宿『合作社』本場台湾の味で坪月商80万円超え! たった10席の店を繁盛させた秘訣とは

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『合作社』オーナーの黄璽安(ファン・ジアン)氏

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『合作社(がっさくしゃ)』は台湾の軽食を意味する小吃(シャオチー)やデザート、台湾ならではのタピオカミルクティーや豆乳紅茶、タロイモのスムージーなどが楽しめる店。

本場台湾の味ながら、日本人にも受け入れやすい美味しさで、ほぼ毎日開店直後から満席になり、7坪の店で月商600万円という繁盛ぶりだ。今回はそんな『合作社』のオーナー・黄璽安(ファン・ジアン)氏にインタビュー。人気の秘訣に迫る。

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人気の組み合わせ。「飛ぶぞ本場味ルーロー飯」580円(税込)と「豆乳紅茶」528円(税込)

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『合作社』オープンのきっかけ

黄氏は2015年に来日して日本語学校で言葉を学んだ後、2017年から現在の『合作社』の場所でタピオカドリンクと台湾フルーツティーの店を経営していた。しばらくは好調だったが、ブームの終わりと2020年からのコロナ禍で経営が苦しくなりあえなく閉店。そこから『合作社』をオープンさせるべく計画を練り始めたという。

「タピオカドリンク店の閉店後、次は台湾デザートの豆花(トウファ)のお店を出そうと思っていました。ですが、デザートだけじゃなくてほかにもいろんなメニューがあった方がより多くのお客さんのニーズに応えられると思って、デザートやドリンクに加えて食事メニューも出す現在の『合作社』のスタイルを考案しました」

その後、黄氏は一度台湾に帰って飲食店で料理を学び、2021年6月に『合作社』をオープン。一つの店で台湾の食事だけでなくデザート、ドリンクも含めて提供することで、狙い通りさまざまな顧客を集客することに成功できたという。

床や壁の装飾、ネオン風の看板も雰囲気作りに一役買っている

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台湾の雰囲気を日本でも

店名の由来は「多くの台湾料理を気軽に楽しめる」という店のコンセプトを表すものだという。

「『合作社』という店名は、台湾の学校にある購買部を指す“合作社”という言葉が元になっています。台湾の購買部は学食も一緒になっていることが多く、その雑多なイメージがいろんな台湾料理を出す当店にぴったりだと思ってこの名前にしました」

日本では馴染みがない店名だからか、オープン当初は台湾人の顧客が多かったと黄氏は話す。

「最初は台湾人のお客さんがほとんどでしたが、今は日本人のお客さんもとても増えています。台湾にも美味しい食べ物がいっぱいあるということを少しでも知ってもらえたら嬉しいですね」

少しレトロな雰囲気の内装もこだわって設計したという。

「内装は1950年代くらいの台湾の食堂を再現したくてデザインを決めたんですけど、実は『合作社』みたいなお店って最近の台湾にはないんです(笑)。ですが、台湾からYouTuberが『日本に台湾みたいな店があるらしいぞ』と動画を撮りに来ることもあるので、雰囲気は再現できていると思います」

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松嶋三郎

ライター: 松嶋三郎

フリーランスのライター。堅いネタから柔らかいネタまで、週刊誌やビジネス誌など紙・Web問わず多数のメディアで執筆中。「書く記事はジャンルも内容も媒体も食わず嫌いしない」がモットー。 https://twitter.com/matsushima36