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『居酒屋 ひでじろう』クラファンで驚異の4000%達成。超人気店『酒 秀治郎』が挑む新業態!

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1、2階の2フロアで構成され、店舗規模は32坪36席。大衆酒場のスタイルを採っているが、30~50代というターゲット層に合わせ、グレーと木目を基調とした落ち着いた雰囲気の店舗デザインとした

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クラウドファンディングの居酒屋プロジェクトで獲得金額の最高記録を達成

冒頭で触れたように、オープンに先がけ、『居酒屋 ひでじろう』はクラウドファンディングサービス「Makuake」で応援購入プロジェクトを立ち上げ、大反響を得た。「Makuake」では日本酒の特別ペアリングコースや2階のVIP専用個室の予約権などを先行販売。応援購入金額は目標の30万円をはるかに上回る1,254万2,000円におよび、目標達成率は実に4,180%に達した。これは「Makuake」の居酒屋ジャンルのプロジェクトにおいて過去最高だったという。

「『居酒屋 ひでじろう』の食べ飲み放題はこれまでにないスタイルですから、定着するまで時間がかかる。クラウドファンディングでオープン告知をして食べ飲み放題システムの認知度アップを図ろうとしたのですが、ここまでの反響は想定外でした。プロジェクト紹介文などは自分で考えましたが、ウェブ制作が本業ですから、『居酒屋 ひでじろう』の魅力をユーザーに分かりやすい言葉で伝えられたことがいい結果につながったんだと考えています」(秀治郎氏)

2階には4人収容のVIP専用個室2室を設置。個室の仕切りを外し、最大8人で貸し切ることもできる

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オープンから1か月が過ぎた現在、食べ飲み放題メニューの注文構成比は60分4割、90分4割、120分2割で、客単価は5,500円程度。オープン当初はお任せでつまみを順々に提供するスタイルを採っていたが、『ボリュームがあり過ぎる』という声が多かったため、現状の注文スタイルに変更するなど試行錯誤を重ねている段階だという。スターターメニュー、定番メニュー、日替りメニューの商品構成なども改善を繰り返して最適化を図っていく意向だ。

なお、『酒 秀治郎』の経営母体はファンゴーだが、『居酒屋 ひでじろう』はファンゴーのグループ会社として新たに立ち上げた株式会社HIDEJIROが運営している。これについて秀治郎氏は「『居酒屋 ひでじろう』はフォーマットが固まれば横展開も想定しているため」と明かす。

『酒 秀治郎』で日本酒専門店の新境地を切り拓いた秀治郎氏。次なる挑戦は酒場業態に新しい風を吹き込むのか!? まだまだスタートしたばかりの『居酒屋 ひでじろう』から今後も目が離せない。

『居酒屋 ひでじろう』
住所/東京都世田谷区太子堂4-28-9
営業時間/17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日/日曜
席数/36

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栗田利之

ライター: 栗田利之

フリーランスの記者として、15年以上にわたって外食経営誌の記事を執筆。大手、中堅の外食企業や話題の繁盛店などを取材してきた。埼玉県下を中心に店舗網を拡げている「ぎょうざの満洲」が贔屓の外食チェーン。