コース料理を軸に坪月商47万円を売る『神泉たつ』。具現化された「居酒屋以上、割烹未満」
【注目記事】『下北六角』16坪で月商1,100万円超え。2TAPSの「勝利の方程式」を探る
培ったノウハウが活きている、接客×オープンキッチンという強み
お客とコミュニケーションを図りやすくするため、客席の高さにも工夫を凝らしている。フロアの床は厨房よりも15cm高くしているが、これはお客がローチェアに座った時に厨房内のスタッフと視線の高さを揃えるのが狙い。視線の高さを揃えることで会話を交わしやすくなり、会話の中からお客の好みや要望が分かれば、それをおまかせコースに反映させて商品力を高めることもできる。
「すでに閉店してしまいましたが、ブラボーピープルズに在籍していた時には六本木の『びすとろ 汁べゑ』などに勤務し、そこで接客サービスの重要性を学びました。2TAPSでは『ニューマルコ』と『コマル3』を立ち上げから手掛け、オープンキッチンならではのライブ感の強みを知ることができた。自分の経験から得た居酒屋としての魅力を割烹料理と結びつけ、具現化したのが『神泉たつ』になるわけです」
画像を見る目下の課題は2回転目の集客。「以前の神泉は深夜に強いイメージがありましたが、コロナ禍によってエリア全体で21時以降の客足が減ってしまい、それがまだ回復していないのが現状です。今後、どこまで戻るかは未知数ですが、常連のお客様を中心に2軒目使いをしていただけるお客様も増えていますから、リピート客をしっかり掴んでいくことによって目標月商500万円を達成したいですね」と三木氏は今後の展望を語る。
「居酒屋以上、割烹未満」をコンセプトに、ミドルアッパークラスの居酒屋マーケットを開拓した『神泉たつ』。その業態がどう進化していくのか、今後の展開に注目していきたい。
画像を見る『神泉たつ』
住所/東京都渋谷区神泉町10-16 さつきビル1F
電話番号/03-5422-3366
営業時間/12:00~14:00(L.O.13:30)、18:00~24:00(L.O.23:00、月は夜のみ)
定休日/日曜
席数/10