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板橋区赤塚で予約必至! ワインビストロ『No.1000』に倣う、街に愛される店づくり

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『No.1000-sen-』のオーナー夫妻、栗下俊也氏(左)と千花氏(右)

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「繁華街ではないが、地元や愛着がある街に店を出したい」。そんな思いを抱く飲食店経営者は少なくないだろう。事実、住宅地や下町であっても繁盛店は数多く存在する。板橋区赤塚のワインビストロ『No.1000-sen-(せん)』もその一つだ。なぜ、池袋から電車で約20分先の赤塚エリアで店を開いたのか。なぜ予約必至の人気店になり得たのか。オーナー夫妻に話をうかがい、理由を探った。

千花氏の名の「千」に由来する店名には「たくさんの人が来てくれるように」「いろいろな人が“線”でつながっていく場所にしたい」という思いも込められている

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300種以上のワインと創作フレンチが自慢の本格ビストロ『No.1000-sen-』

「『シェフとソムリエなんだから、二人でお店をつくればいいのに』。信頼するシェフがそんな言葉をかけてくれたことが、店を始めたきっかけです」

そう語るのは、飲食やワインに20年以上携わりソムリエとして活躍してきた栗下千花氏と、パートナーでフレンチシェフの俊也氏夫妻。都内の有名ワインビストロの元同僚でもある二人は2023年2月、東武東上線や東京メトロ有楽町線・副都心線が乗り入れる板橋区赤塚の商店街の一角にワインビストロ『No.1000-sen-』をオープンした。

インポーターとも人脈がある千花氏がセレクトするワインは300種類以上。カウンター9席と立ち飲みというミニマルなハコでありながら、広めに設けられたテーブルでゆったりと本格的な食事が楽しめるスタイルでさまざまなニーズに応える。一人でも入りやすい明るい雰囲気や、ふらりと1杯からしっかりとお腹にたまる食事利用まで、幅広く使えるカジュアルさが評判を呼び、『No.1000-sen-』はオープンから間もなくして予約必至の人気店へと駆け上がった。

「イメージしたのは、私たち自身が『近くにあったらつい行っちゃうよね』という店。街の暮らしに馴染む場所にしたかった」

二人は、そう口をそろえる。

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山本愛理

ライター: 山本愛理

フリーライター・エディター。WEBを中心に食にまつわる記事を執筆。 昔ながらの喫茶店から星付きレストランまで、美味しいものを通して幸せな時間を提供してくれる人の声と熱を届けるのが好き。空いた時間はもっぱらカフェ巡り。