飲食店の7割が「スポットワーク」の利用に満足。約5割は直接雇用も視野に利用
株式会社シンクロ・フードは、飲食店ドットコムの求人サービス利用会員を対象に「スポットワークに関するアンケート調査」を実施した。結果から、利用状況や利用者が感じたメリット・デメリットなどを紹介する。
■調査概要
調査対象:飲食店ドットコム(飲食店経営者・運営者)の求人サービス利用会員
回答数:228名(うち56.1%が1店舗運営)
調査期間:2024年10月20日~2024年10月27日
調査方法:インターネット調査
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大規模店舗のスポットワーク利用経験は85%、小規模店舗は26%
はじめに、「現在、店舗運営の人材は充足しているかどうか」を質問した。「非常に不足している」、「やや不足している」の回答を合わせると、1~2店舗を経営する事業者では69.9%、3~5店舗を経営する事業者では84.8%、6店舗以上を経営する事業者では94.7%となった。飲食業界では規模を問わず人材不足の課題を抱えていることがわかる。
続いて「スポットワーク利用状況」を質問したところ、6店舗以上を経営する事業者では「現在、利用している」が53%、「利用したことはあるが、現在は利用していない」が32%で、全体の85%がスポットワークの利用経験がある。
一方で1~2店舗を経営する事業者では74%が利用経験なしと回答。3~5店舗を経営する事業者では39%、6店舗以上を経営する事業者では16%であったことから、店の規模が小さくなるほどスポットワークの利用割合が低くなった。
利用していない理由を問うと、「質への不安」「スポットワーカー用に業務を切り出す難易度の高さ」がネックになっていることと、「計画的・長期的に働いてくれる人材に期待」している実情が明かになった。
利用者の68%がスポットワーク活用に「満足」
次に、スポットワークを利用した経験がある方に、利用シーン・目的を聞いたところ「シフトが埋まらなかった時間帯の運営人員を確保するため」が70%と圧倒的に多く、「通常の店舗運営人員を確保するため(27%)」「ランチ時など、多忙な時間帯の運営人員を増員するため(21%)」と続いた。「確保」を目的とする回答が上位1、2位を占めたことから、常勤スタッフで不足する部分をスポットワークで補っている現状がうかがえる。
「募集の何割がマッチングしたか」を質問すると、「8割以上がマッチングした」と64.6%が回答。「スポットワーク利用の満足度」については「非常に満足」「やや満足」を合わせると68.3%に達した。利用した飲食店は概ね満足していると言えそうだ。
満足と不満の理由を具体的に尋ねると、次の回答が得られた。
【満足の理由】
「足りない人材を埋められる」
「採用コストを抑制できる」
「即戦力・スキルを指定できる」
「スポットワーカー用の簡単な業務の切り分けに成功した」
【不満の理由】
「スポットワーカーが持つスキルレベルに差がある」
「ドタキャンされた」
「業務の説明が煩雑」
「人を選べない」
約半数がスポットワーカーの直接雇用も視野
現在もスポットワークを利用している飲食店に「どのくらいの頻度で、スポットワークを利用しているか」を確認した。「週に1回以上、募集している」が42.6%、「週1回未満だが、月1回以上募集している」が40.4%、「それより頻度は低い」が17.0%となった。また、直接雇用を目的の一つとしてスポットワークを利用しているお店が半数を超えている。
一方で、「スポットワーク導入により、社員採用ニーズはどのようになったか」の問いに、91.5%が変化なし・増加と回答した。多くの企業が定着して長く働ける人材は変わらず求めていることがわかった。
忘新年会シーズンという繁忙期を目前に控えた今、スポットワークの活用も検討の価値がありそうだ。
