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年間10万人を集客! 北千住の古民家酒場『萌蔵』が勝ち続けるドミナント戦略の極意

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株式会社明珠・代表の島川和己氏

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東京の下町・北千住の路地裏に佇む、古民家酒場『萌蔵(もえぞう)』。手掛けるのは、飲食店激戦区として知られる北千住に居酒屋、立ち飲み、カフェなど多様な業態をドミナント展開し、その全てを人気店へと導いている株式会社明珠(めいじゅ)だ。代表の島川和己(しまかわ・かずき)氏に、『萌蔵』をはじめ特定エリアで複数業態を成功させたコンセプト開発術など、ドミナント戦略の具体的な手法を取材した。

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どこか懐かしいような、長居したくなる心地よいレトロ感

築80年の2階立ての蔵を店舗としてリノベーションした『萌蔵』は、北千住駅から徒歩5分ほどの場所にある。1階は木のカウンターを配した気軽な立ち飲みスペース、2階は板間にちゃぶ台と座布団で、ついつい長居したくなるような心地よいレトロな雰囲気が漂っている。

「もともとアンティークやレトロなものが好きで、良いものは残していきたいと考えていました。『温故知新』の考え方を大切にして、常に店づくりのベースにしています」と話す島川氏。『萌蔵』では、食器にも古い染付けの絵皿や塗りの片口、レトロな徳利やお猪口などが使われ、店内随所にどこか懐かしいような和の世界観が表現されている。

2階のお座敷席はついつい長居したくなる空間(写真提供:萌蔵)

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提供しているのは、海鮮をメインとした創作和食と日本酒や焼酎。厚切りで鮮度抜群な「お刺身盛合せ」(1,430円/一人前)や「赤エビのやみつき醤油漬け」(990円)、「萌蔵特製 海老のさつま揚げ」(935円)、「出汁巻き玉子(プレーン)」(935円)などが定番の人気メニューだ。

北千住の路地裏、数軒隣や斜向かいなどに5店舗が集結

『萌蔵』がオープンしたのは2001年3月。明珠は1997年、同じく北千住にソウルバー『Cosmic Soul(コズミックソウル)』のオープン(現在は閉店)と同時に創業し、『萌蔵』は2店舗目となる。続いて2003年6月に『あさり食堂』、2005年4月にカフェ『わかば堂』、2006年3月にスタンディングバー『南蛮渡来』をオープンさせ、現在では全8店舗を展開。そのうち7店舗は北千住にあり、しかも『萌蔵』と同じ路地裏の数軒隣、または斜向かいなどに5店舗が集結している。

看板メニューの「お刺身盛合せ」は厚切りでボリューム満点(写真提供:萌蔵)

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「『萌蔵』はオープン後、1年ほどで認知されてきたという実感がありました。軌道に乗ってきた頃に次の出店を検討していたら、ちょうど2軒隣りに空きが出たんです。創作和食を提供していた『萌蔵』とは少し違った、食堂スタイルの手軽な店を出したいと思って、3軒目として『あさり食堂』をオープンしました。『萌蔵』も『あさり食堂』も女性のお客さまが多かったですね。そこで、女性は飲んだあとにお茶をする方も多いですから、次にカフェ『わかば堂』をオープンしたんです。その時もタイミングよく同じ通りに空き店舗が出たんですよ」と経緯を話す島川氏。

さらに出店は続き、次は『萌蔵』や『あさり食堂』を一軒目として利用したお客が、一杯だけでも気軽に立ち寄れる場所として、キャッシュオンデリバリーのスタンディングバー『南蛮渡来』をオープン。こちらも同じ路地裏、カフェ『わかば堂』の斜向かいに位置する。

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小坂知美

ライター: 小坂知美

学生時代からの食への探求心と食いしん坊が高じて、フードライターとして活動中。飲食業界でパティスリーやレストラン等の広報・PRに就いていたことから、取材を受ける飲食店側の立場も経験。作り手のこだわりと愛情が詰まった、美味しいものを食べているときが至福の時間。