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ニュー中華酒場『代官山ライチ』、“普段使い”と“目的来店”の両方を狙った業態戦略

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左から株式会社CHAKAS代表取締役社長の染谷崇裕氏と、同社取締役副社長の土屋洸太氏

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5月25日、代官山の路地裏にラム肉を中心とした「ニュー中華酒場」を標榜する『代官山ライチ』がオープンした。代表を務めるのは楽天やリクルートを経て2017年に起業した、株式会社CHAKAS(チャカス)の染谷崇裕氏。日本茶とおにぎりのカフェ『CHAKAS』の出店を皮切りに、コロナ禍では渋谷、武蔵小山、品川、西麻布で法人向けフードデリバリーを展開してきた。

『代官山ライチ』は染谷氏初となる居酒屋出店だ。リクルートでは国内最大級の人材系ネットメディアのサービス企画や事業戦略等を担当してきた染谷氏が飲食業界に飛び込んだ理由、新店オープンの経緯、そして事業戦略について伺った。

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カフェ事業を経て、デリバリー事業8つを手がけ年商2億円突破

元々、起業願望があり「世の中に広がる自分のブランドを作りたい」と、2017年に日本茶とおにぎりのカフェ『CHAKAS』を立ち上げた染谷氏。コロナ禍の2020年には方針を転換し、法人向けにお弁当デリバリー事業を本格スタートさせた。

2021年2月には、高校時代の同級生である土屋洸太氏がジョイン。土屋氏はIT畑出身の染谷氏と異なり、『京くずし割烹 山城屋庄蔵』にて和食調理を担当後、『RISOTTOCURRY STANDARD』の店長としてミシュランビブグルマンを獲得。2017年に独立し、おでんとおばんざいの店『奥三茶 たまや』を手がけた飲食人だ。

実は染谷氏が『CHAKAS』を立ち上げる際も、土屋氏のアドバイスを受けたほか、独立前の一時アルバイトとして働いてもらっていたという。

デリバリー事業は、法人向けのロケ弁や会議弁当に特化したおにぎり専門店『おにぎりチャカス』、のり弁専門店『東京海苔弁 のり助』が立て続けにヒットし、現在デリバリー店舗は8つに増えるまでに成長。自社ECサイトも2023年3月にリリースし、年商は合計2億円と好調だ。

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中森りほ

ライター: 中森りほ

グルメ系ウェブメディアの編集・ライターを経てフリーライターに。フードアナリストの資格を持ち、現在マガジンハウス『Hanako.tokyo』や徳間書店『食楽web』、ぐるなび『dressing』、日経『大人のレストランガイド』などで飲食店取材記事や食のエッセイを執筆中。