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南阿佐ヶ谷『つきのや』大箱移転から約3年で坪月商15%アップ! 「継続こそ一番の近道」

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『つきのや』の森本集オーナー(右から2番目)とスタッフの皆さん

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「一度訪れたら、また来たくなる」。そんな書き込みが口コミサイトにあふれる、南阿佐ヶ谷の居酒屋『つきのや』は、約40坪の店内に簡素なテーブルと椅子が並び、品書きの短冊がびっしりと壁を覆う昔ながらの大衆居酒屋。

メニューは、その日の仕入れの具合によって変わる「刺盛り」(5点盛り1,800円)などの魚介類が中心で、「ホルモン炒め」(450円)などの肉類や「冷やしトマト」(380円)といった大衆居酒屋の定番メニュー、そして「チャーハン」(650円)や「オムそば」(550円)といった、空腹時に嬉しい食事メニューまで幅広くそろう。

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そんなシンプルな内装に、オーソドックスなメニュー。価格もリーズナブルではあるが、激安というほどではない。こうした飾り気のない大衆居酒屋が、なぜ連日満員となり、「また来たくなる」と言わしめるほど人を魅了するのか。『つきのや』の店主であり、運営会社・株式会社カカグの代表取締役でもある森本 集氏に話を聞いた。

座席数はテーブルが50席、カウンターが7席。以前より約2.5倍に増えた

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コロナ禍に10坪から40坪へ拡大も「集客への不安はまったくなかった」

森本氏が独立したのは2000年。長く勤めていた飲食店のオーナーが急逝し、お店を閉じざるを得なくなってしまったことがきっかけだった。

「そのオーナーは私に飲食業のイロハを叩き込んでくれた恩師でした。お店も好調で気の置けない仲間たちと充実した日々を送っていたのですが、ある日突然、自分を含めて従業員全員が行き場を失ってしまった。今さらほかの店に勤めるくらいなら自分でやってみようと、当時の従業員を引き連れて独立しました。高円寺のガード下からスタートし、今の南阿佐ヶ谷には2010年頃に移店しました」

『つきのや』正面入り口がある路地。突き当たりが「阿佐ヶ谷パールセンター商店街」になる

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じつは南阿佐ヶ谷で最初に入居したのは現在のフロアではなく、同じビル内の3軒隣りにある10坪ほどの場所だった。そこから現在の約40坪のフロアに移ったのが2020年。コロナ禍の真っ只中に拡大路線へ舵を切ったわけだが、不安はなかったのだろうか。

「集客自体の心配はしていませんでした。普通にやっていれば広さに見合っただけのお客様が来てくれると思っていましたから。コロナ禍の当時はむしろ“密”にならないよう、気を使いながらの営業でした。もう少し広い場所があればいいなと思っていたところ、たまたま現在のフロアが空いたので、すぐに契約をしました」(森本氏)

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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