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飲食店の接客で使える英語フレーズ集。来店時から注文、会計までシーン別に解説

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新型コロナウイルス感染症の5類移行や入国制限撤廃の影響もあり、インバウンド需要が回復してきている。インバウンド需要を見込んでいる飲食店でなくとも、簡単な英語対応はできるようにしておく必要があるだろう。今回は、飲食店の接客で使える英語フレーズをシーン別に紹介する。

外国人客の満足度アップには英語対応が必要

新型コロナが5類に移行したことや、入国制限撤廃、円安などの影響もあり、訪日外国人が増えてきている。まだまだコロナ禍前の状況に戻ったと言える状態にはなっていないが、飲食店に訪れる外国人客は右肩上がりに増加している。

しかし、外国人客が増えてきているものの、現状では飲食店での外国人客への対応はまだ十分とは言えない。スタッフが簡単な英語フレーズを使えるようにしておくと、集客力や顧客満足度が向上し、店内のスムーズなオペレーションにもつながるだろう。

ここからは、来店客とコミュニケーションをとる必要がある来店時、オーダー時、会計時のそれぞれで使える英語フレーズを紹介する。

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来店時に使える英語フレーズ

外国人客との最初のコミュニケーションである来店時は、挨拶に加えて、席に案内する英語フレーズを使えるようになっておきたい。その時間に合わせた基本の挨拶と、人数や喫煙の有無、予約の有無などを確認する英語は以下の通りだ。

■来店時の挨拶
・Good morning./Good afternoon./Good evening.(おはようございます/こんにちは/こんばんは)
・Welcome to ◯◯.(◯◯にようこそ)

■席への案内
・How many people?(何名様でしょうか?)
・Do you have a reservation?(予約はされていますか?)
・For here, or to go?(店内でお召し上がりですか、お持ち帰りですか?)
・Would you like a smoking seat or a non-smoking seat?(禁煙席と喫煙席、どちらにいたしますか?)
・Would you like a table or counter?(テーブルとカウンター、どちらにいたしますか?)
・Please have a seat anywhere you like.(お好きな席にお座りください)
・Please follow me.(ご案内します、こちらへどうぞ)

オーダー時に使える英語フレーズ

接客のタイミングで最もコミュニケーションが難しいのがオーダー時だろう。料理についての質問や説明に困ることも多いはずだ。しかし、事前準備をしておけば、簡単な対応はできるようになる。

例えば、写真つきの英語メニューを作成したり、料理や食材を英語で何と言うかあらかじめ調べておいたりすることで、スムーズにコミュニケーションをとれるようになるはずだ。その上で、下記のような英語フレーズを覚えておくといい。

■オーダー時
・May I take your order?(ご注文はお決まりでしょうか?)
・Today’s special is ◯◯.(本日のおすすめは◯◯です)
・This comes with salad/soup/rice.(こちらにはサラダ/スープ/ライスが付いてきます)
・Which would you like, bread or rice/beef or fish?(パンとライス/肉と魚どちらにしますか?)
・Would you like something to drink?(お飲み物はいかがですか?)
・Do you have any food allergies?(アレルギーをお持ちですか?)
・Would you like your coffee before or after the meal?(コーヒーは食前食後どちらになさいますか?)
・Anything else?(ほかにご注文はございますか)
・Let me repeat your order. I have ◯◯, △△ and □□. Is that all?(ご注文を確認します。○○と△△と□□。ご注文は以上ですか?)

■提供時
・Here’s your ◯◯(料理名).(こちらが◯◯になります)
・It is hot, so please be careful.(熱いので気を付けてくださいね)
・Thank you for waiting. Here’s your ◯◯.(お待たせしました。こちらは◯◯です)
・Have you received all your meals?(ご注文のお食事はすべておそろいですか?)
・Please enjoy your meal.(ごゆっくりお楽しみください)

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会計時に使える英語フレーズ

会計時は、レシートなどのわかりやすく数字が書かれたものを見せて、「This is your account.(こちらがお会計です)」もしくは「The total comes to 〇〇yen with tax.(お会計は合計で〇〇円です)」と伝えれば、最低限のコミュニケーションは可能だ。しかし、支払いが現金かカードかによって、その後のコミュニケーションも変わってくる。それぞれの場合のフレーズを覚えておこう。

■現金での支払いの場合
・I have got the exact amount.(ちょうど頂戴いたします)
・Out of ◯◯yen.(◯◯円お預かりします)
・Here’s your change, ◯◯yen.(◯◯円のお釣りになります)

■カードでの支払いの場合
・May I have your credit card, please?(カードをお預かりします)
・In how many installments do you want to pay?(お支払いは何回になさいますか?)
・Would you like to make a one-time payment?(ご一括でよろしいでしょうか?)
・Could you sign here, please?(こちらにサインをお願いします)
・Could you enter your PIN number?(暗証番号をお願いいたします)
・Here’s your card and a receipt.(カードのお返しとレシートです)

外国人客が増えてきたものの、コミュニケーションについて必要以上に不安に思う必要はない。英語メニューを作成したり、上記のようなフレーズを覚えたりするだけで、コミュニケーションはかなりスムーズになるはずだ。それだけでは伝わらない場合、翻訳アプリなどを使うのもいいだろう。少しずつでもコミュニケーションをとれるように、ぜひ実践してみてほしい。

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富江弘幸

ライター: 富江弘幸

ビールライター、編集者。出版社などでライター・編集者として活動し、中国留学、英字新聞社勤務などを経てビールライターに。ビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ)。https://localandbeer.com