飲食店ドットコムのサービス

独学で三つ星に! ニコ・ロミート氏が掲げる8つの料理哲学。『ブルガリ』とコラボを続ける理由も

LINEで送る
Pocket
follow us in feedly

ミラノ風リゾット(写真提供:Bvlgari Hotels & Resorts)

画像を見る

東京でしか味わえない“体験”を追及

たとえばアブルッツォ州の『レアーレ』と東京の『イル・リストランテ ニコ・ロミート』では見える景色も聞こえる音もまったく異なるように、ロケーションもまたその土地ならではの体験を演出する。それが世界に展開する「ブルガリ ホテルズ &リゾーツ」とコラボレーションする意義のひとつになっている。

「『ブルガリ ホテルズ & リゾーツ』は、イタリアの伝統と文化の本質に根ざした真にラグジュアリーで豊かなライフスタイルを包括的に提案しています。『レアーレ』もまた食を通じてイタリアらしいライフスタイルを提案しています」

The Bvlgari Bar(写真提供:Bvlgari Hotels & Resorts)

画像を見る

「ブルガリ ホテルズ & リゾーツ」は、それぞれの土地の歴史や伝統、文化を大切にしているとニコさんは言う。たとえば「ブルガリ ホテル 東京」のダイニングには日本的なデザインが採用されている。最上階にはイタリア式庭園をイメージしたテラスを備えたバーがあり、東京らしい高層ビル群が一望できる。

「この東京らしい空間をご覧ください。これはどの『ブルガリ ホテルズ & リゾーツ』とも同じではない、東京でしかできない唯一の体験です」

東京の店舗がオープンして1年。「この1年で本当にいいチームが育った」とマウロさんを讃える。

「『ブルガリ ホテル 東京』の誕生で、より多くの方に私たちの料理を知っていただき、お届けする機会が増えたことを光栄に思っています。これからさらに発展させていきますので、イタリアらしい真に豊かな時間をお楽しみください」

Niko Romito(ニコ・ロミート)
1974年イタリア・アブルッツォ州生まれ。大学で経済学を学び他業種での経験を経て2000年『レアーレ』を姉とともに引き継ぎ料理人としてのキャリアをスタートする。2007年一つ星、2009年二つ星。2011年ラボと宿泊施設を備えた食文化の発信拠点として『レアーレ』を現在のロケーションに移転。2014年三つ星に。2017年より「ブルガリ ホテルズ & リゾーツ」とパートナーシップを結び、北京、ドバイ、上海、ミラノ、パリ、ローマ、東京の「ブルガリ ホテル」内『イル・リストランテ ニコ・ロミート』を監修。

Mauro Aloisio(マウロ・アロイシオ)
1986年イタリア・ロンバルディア州生まれ。イタリア『Istituto Superiore San Pellegrino(サンペレグリノ インスティチュート)』にて料理を学び、2004年より料理人としてのキャリアをスタート。イタリアやスイスで経験を積む。「ブルガリ ホテル 上海」を経て、2023年「ブルガリ ホテル 東京」の『イル・リストランテ ニコ・ロミート』のレジデント ヘッド シェフに就任。

■ブルガリ ホテル 東京

この記事は役に立ちましたか?
はい いいえ

Pocket
follow us in feedly
飲食店ドットコム通信のメール購読はこちらから(会員登録/無料)
飲食店ドットコム ジャーナルの新着記事をお知らせします(毎週3回配信)
shifumy 詩文

ライター: shifumy 詩文

旅するフードライター&インタビュアー。“ガストロノミーツーリズム”をテーマに世界各地を取材して各種メディアで執筆。世界の料理学会取材や著名なシェフをはじめ各国でのインタビュー多数。訪れた国は80か国以上。著書に『ほろ酔い鉄子の世界鉄道~乗っ旅、食べ旅~』シリーズ3巻(小学館)。